【聴く麻薬】人体実験の結果は?
’09年頃に韓国に上陸するや、青少年を中心に大ブームとなった「i-doser」。あまりの流行ぶりに、韓国政府はファイルの削除や「聴くドラッグ」など関連するキーワードの検索禁止など、徹底した取り締まりを実施。安全性が確認されるまでネットで流通できないようにした。その効果を探るべく、記者のO、編集のYに加え、元ジャンキーX氏の協力のもと、各自で“人体実験”を行ってみたが(https://nikkan-spa.jp/293362)、果たして3人は無事(?)トリップ出来たのか!?
◆脳内麻薬は出たか? クロスレビュー
【元ジャンキーX】
男性(35歳)。昔は覚せい剤などあらゆるドラッグを試したジャンキー。現在はすっかり更生しているが、好奇心に負けて今回の企画に参加
「初めは不整脈と耳鳴り。しかし、何度も聴き慣れてくると軽い多幸感と時間感覚の喪失が表れた。ダウナー系のドラッグに近い印象。いろんなことが面倒くさくなってダラダラした気分に。屋外でも試したが、緊張感のせいか、屋内のほうがよい。就寝前に聴くようにしてからは寝覚めスッキリ。ちなみに、AVを見ながら聴いてみたが、性欲に対する変化はなく、普通に勃起して普通に射精しただけだった」
【編集Y】
男性(37歳)。本誌編集者。10年以上前に当時合法だったマジックマッシュルームを食べてトリップした経験はあり。ハマらないか心配
「初めはアプリを購入。何てことはなかったが、ひたすら音源を聴いているうちに夏バテのような状態に。次に一番評判がいい「Hand Of God」を試したら、幻覚のようなものが見えた。体がゼリーに包まれているようで皮膚感覚もおかしい。気持ちいいというよりは怖い。そのあとで落ち着く。音源にコントロールされている感じ。これヤバい。完全に感覚を変な方向に持っていかれたのは間違いない」
【ライターO】
男性(28歳)。チキン野郎のため、過去のトリップ経験なし。酒好きなので、脳内麻薬と聴いて酔っぱらいのような状態を想像していたが……
「かなりノイジーな音をイメージしていたが、思ったより音楽らしい。ミニマル系クラブミュージックに近い印象。高音質ヘッドフォンを使ったためか、繰り返しのリズムを聴いているうちに低音が響いて頭痛がしてくる。高音が流れると体がゾワゾワして鳥肌が立つが、正直、意識が引っ張られる気持ち悪さのほうが強い。終わったあとは頭痛と若干のめまい。一日ずっと倦怠感が残ったので、就寝前に聴くべし」
イラスト/テラムラリョウ
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