隅田川沿いの堤防、老朽化で崩壊の可能性。東京中が水浸しに…
―[[首都圏インフラ]老朽化の危機]―
51年前に開催された東京五輪に際して、大規模なインフラ開発が行われた首都圏。しかし、2度目の東京開催となる’20年五輪を控えた今、足元を支えるインフラは次々に老朽化の危機を迎えている。現地で目にしたその惨状は想像を絶するものだった……
◆堤防が崩壊すれば東京中が水浸しに
東京都の湾岸部や東部の海抜ゼロメートル地帯には、約200万の人口が住む。’49年のキティ台風による高潮では、墨田区がほぼ全域にわたって浸水し、約14万戸もの家屋が被害をこうむった。
その経験をもとに、伊勢湾台風(’59年)の波浪に耐えられるように建造されたのが、隅田川・荒川沿いなどの防潮堤だ。だが、その老朽化は無視できないレベルに達している。
「隅田川沿いを歩けば、人の背よりも高い『チョコレートの板』のような防潮堤を並べているだけのところがある。高潮を防げても、地震で壊れたらひとたまりもありません」(防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏)
記者が足を運んだところ、赤く錆びた鉄板をただ並べているだけの場所がすぐに見つかった。
「堤防が切れたら、地上に出ている地下鉄東西線から都心の大手町駅に向かって一気に水が流入します。それを防ぐための水門は造られていますが、そのとき、地下を走っている車両と乗客はいったいどうなるんでしょうね?」(同)
― [首都圏インフラ]老朽化の危機 ―
―[[首都圏インフラ]老朽化の危機]―
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
道路との境目が見えず事故が相次ぐ「人食い用水路」。昨年も女性が転落死
“太陽光パネル”の知られざる闇。「米ができない」農家が嘆く理由とは
タクシー運転手も避けるトンネル、歩くたび揺れる歩道橋…東京にある“危険スポット”
水道老朽化への解決策を提供するAIベンチャー企業が見た「水道局の問題点」
崩落寸前の橋、老朽化した水道管…あなたの町にもある「危険インフラ」マップ
完成確率は20%? 陥没事故発生で遠のく外環道完成
関電幹部が「原発マネー」3億円をもらって、“被害者ヅラ”する裏側
「名護市長選の自民候補勝利の裏に公共事業バラマキが…」古賀茂明氏
前川喜平・前文科事務次官が証言「加計学園獣医学部新設は、素人が説明・評価して進められた」
石破茂氏の発言で懸念広がる加計学園の「バイオハザード問題」
W杯開幕!開催地ドーハの「超VIP」地下鉄の乗り心地。まるでアトラクション
満員電車のストレスは「本物の戦場以上」。サラリーマンたちの通勤事情
隅田川沿いの堤防、老朽化で崩壊の可能性。東京中が水浸しに…
実はタワマンにもある「水害リスク」。高層階なら浸水の心配はないが…過去には下水が溢れ出す事態も
都内で「都市型水害」リスクの高いエリアは?実際に歩いてみた結果…
突然のゲリラ雷雨→雨水と下水で床が水浸しに!? 大都市だからこそ起こる「都市型水害」のリスク
首都圏での水害に「強いエリア」と「弱いエリア」。ハザードマップには盲点も
東京で浸水しやすい区は? 夏の大雨で水没の危険も…
災害時、中年男性につきまとう「意外なリスク」。避難所で降りかかる“過酷な生活”とは
大きな災害の後、離婚相談は5倍に急増する!? 意外な形で浮気がバレるパターンとは?
「本当のオレって何だ?」災害時に避難所で中年男性が“思春期おじさん”に変貌。突然退職する人も…
死んだら家族に「生前のお宝エロ」がバレる?PCデータを見られる前に消す方法
マイナンバーから浮気や不倫が発覚する?家族同士の情報共有は待って