「社長のツイッターを見ていない就活生は不採用」はアリか?ナシか?
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
「ツイート未読は不採用」社長の発言に反論の嵐
某企業社長のツイッター上での発言が話題だ。その内容は、自身のツイッターを未読の人材は不採用、社長のツイッターを確認するのは一般常識というもの。しかし、同社長のツイッターには、社長の体重に関することなど業務とは関係のない私的な内容も多く、ネット民からは「暴論である」と反論が続出。該当の発言は1万8000以上リツイートされている
同じ情報が提示されていても、受け取り方に失敗して得をしない人というのが世の中には結構いたりします。
投資家のBNFさんは、ジェイコム株の誤発注の際に20億円の利益をあげたのですね。もちろん、その時間に市場や株価の動きを見てた人はいたはずなんですけど、「これって、なにが起きてるんだろう」とか「よくわからないから手を出すのをやめよう」って判断をした人も大勢いたはずなんですよね。結局のところ同じ情報を持っていても情報の読解力とか冷静さとかの関係で得する人と損する人がいるわけで、BNFさんの例は、情報を得する形で利用できなければ意味がないってことの典型だったりします。
さてさて。とある会社の社長が自社の採用面接を行うにあたり、自分のツイッターを見ていない人は不採用ってなことをツイッターに書いたら、「イエスマン大好き社長なんだろうな」とか「見てほしい気持ちがあるのだろうが一般常識は言いすぎ」とかの反論がネット上であって、他の会社の社長とかもコメントしたりで大炎上したって話がありました。
まあ、単なる自己顕示欲かもしれないですし、オーナー企業の社長ってこんなもんじゃないかとも思いますけど、「自己顕示欲の強いおっさんだな」ってだけ思っていると損する人も出てくると思うのですね。
同じ情報をとっているのに、得する人と損する人の違い
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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