山田ゴメスの俺の恋を笑うな
美しすぎる転倒
池袋の東口近くの
大きな交差点で
かなりダイナミックに
転けてしまった。
信号が赤に
変わろうとしていたので、
急いで
駆け抜けようとしたら、
ズボンのロールした
ポケットの部分に
つま先を引っかけてしまい、
大転倒した
といういきさつである。
でも、そこから
私が凄かったのは、
その転倒に
身体を逆らわせず、
むしろ
自ら積極的に
勢いに任せて
前方へのめり込み、
くるっと一回転して、
高校時代の
必須体育授業だった
柔道で覚えた
完璧な受け身をこなし、
またすくっと立ち上がって、
なにごとも
なかったかのように
その場を去ったのであった。
もちろん、
全身無傷で、
「ワシもまだまだイケるな」
と自画自賛を
惜しみなく
自分に贈りたい。
だって、
50歳を過ぎて
転けたら、
普通は
骨折→入院
コースであるからして。
お気に入りの
ピンクのパソコンカバーは
ぱっくりと
割れていたが……。
偉そうに小便
小便を
腕を組みながらだったり、
両手を腰に当てながら
偉そうにする男のヒトって、
たまーに
いるじゃないですか?
私はいつも、
そーいう殿方たちの
姿を見て、
「男らしいなあ…」
と、つい
惚れ惚れしてしまうのだが、
今日、
恵比寿駅西口前の
公衆便所で、
両手を腰にあてながら
おしっこしている
初老のおじいさんが
たまたまとなりにいて、
やはり、
その堂々たる
立ちション姿に
感服の念を
示していたのだけれど、
何故かいきなり、
そのおじいさんの
チンコが暴れ出して、
おしっこが散乱し、
私のズボンにも
飛び散った。
なので、今は
チンコを手で押さえず
立ちションするヤツは
マナー知らずの
最低野郎!
だと思っている……。