山田ゴメスの俺の恋を笑うな
3秒に一人!?
表参道でストスナ(=ストリートスナップ)をやってきた。
今回の取材対象は男だったので、つまんないからガードレールに座って、1分間に何人のカワイコちゃんが私の眼前を通り過ぎるかをカウントしてみた。
なんと!
「お付き合いしてください……」と求愛されれば、狂喜しながら謹んでお受けしてしまいたくなるクラスのカワイコちゃんが19人も通り過ぎた。
じつに、約3秒ごとに一人カワイコちゃんが通り過ぎている計算だ。
日本で一番可愛い女子が集まるのは表参道!
私の主張に間違いはなかった!!
と自画自賛せずにはいられない、充実の一日であった。
ちなみにマルキュー前では、思わずヤリてー!と萌える女子が、じつに1分間で67人も、通り過ぎていった。
欲情の街である!
ストスナのメッカ・表参道。休日ともなれば5メートルごとに、さまざまな路上撮影隊が陣を張り、企画に見合ったオシャレピープルたちをキャッチする。
恵比寿駅西口改札前某カフェ金曜PM7:00
そのカフェは恵比寿駅西口改札のド真ん前にあった。
オレンジ色を基調とした、大手チェーン系の小綺麗なお店。席数は30前後。迷いようがなく、しかもエビコン(=恵比寿合コン)の待ち合わせ場所として定番である交番前にも近い絶好の立地条件。
そのカフェは週末の午後7時にもなると、合コンという名の戦地へと趣く女兵士たちのプレミーティングの場として、より一層活気づく。
中に入ってみる。席はほぼ埋まっていた。男は私をふくめて3人しかいない。店内がとにかく白い、と感じた。だが、内装が白いわけではない。女性が身に付けている洋服が、圧倒的に白っぽいのだ。
「買ったばっかの黒のワンピか悩んだんだけど、やっぱ白が目立つかな?って」
「黒は男から見た印象が薄いしね」
隣の丸の内OLらしき3人組がこんなことを話している。彼女は「新しいワンピが着たい」という欲望より戦略を選んだのだ。このような、さり気なさの裏に潜む緻密な計算に、男たちは翻弄され我を失っていく……軽い女性不信に陥ったのは言うまでもない。
向かいの席に視線を移してみると、2人組がなにやら言い争っている。
「アンタ、谷間見えすぎ! そーいうの逆に男は引くと思うよ」
そんなことはない、と思わずアドバイスしたくなる私を差し置いて、当人が間髪入れずに反論する。
「アンタのノースリだって、二の腕からエロオーラ出まくりでしょ!」
二の腕より、むしろワキの下にムラッときますよー、と思わず主観を述べたくなる私におかまいもなく、谷間ガールのケータイが鳴る。
「ユリ、今着いたって」
「じゃ、行こか」
そして二人は、当たり前だが私を残し、去っていった。
合コンは終わったあとの反省会こそが楽しみ、と男はよく言うが、女性はむしろ復習より予習のほうが好きなのかもしれない。
私の斜め前の派手ギャルが、独りつまらなそうにメールを黙々と打っている。男が近づいてきた。50を越えた薄ハゲオヤジだ。これは同伴だ、と思った。
『VOCE』(講談社)2009年8月号より。文と画/山田G。合コンの作戦会議でにぎわう週末の恵比寿を描いた短編ルポ。ちなみにこのカフェは、2010年の5月、一部の常連やマニア(プレ合コンウォッチャー?)のあいだで惜しまれつつも閉店した。
東京一は日本一?
前回の「日本で二番めに可愛い女子が集う街」について、ある知人からこんなご指摘をいただいた。
表参道や恵比寿だけじゃなくって、秋田とか沖縄とか芦屋とか中州とかススキノとかにも可愛い女子はいっぱいおるやんけ!
たしかに! そりゃそうだ。なかなか耳の痛い指摘である。
ここで断っておくが、私は決して東京至上主義者ではない。25年近く東京に在住し、むしろこの利便性と合理性に富みすぎた街にウンザリ気味でさえある。もちろん、中州やススキノや熊本のブルーシャトーの実力も充分に承知している。
しかし、
東京で一番(二番)ならば、日本でも一番(二番)!
という現実だけはどうにも動かせない。
たとえば、秋田には女子5人のうち3人ものカワイコちゃんがいるとする。一方の東京は50人のうち10人がカワイコちゃんだとしよう。
比率で言えば、6割vs2割で秋田の完勝だが、人数の多さでは3人vs10人で東京に軍配が上がる。そして、集うという言葉を使うかぎり、着目すべきなのは、比率ではなく、やはり人数だと私は考える。
東京は分母の街である。
分母の数が圧倒的に大きいから、比率はどうあれ分子の数も必然的に大きくなるわけで、日本一というのは、ただ単に、偏った分母の数値に対して与えられた称号にすぎないということだ。
日本で二番めに可愛い女子が集う街
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