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PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

おピンクな会合

 山崎豊子さんは、私が大好きな作家のひとりだ。

 『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』『沈まぬ太陽』……と、圧倒的な取材量に裏付けされた上で、再構築される緻密なセミ・ノンフィクションは、同じ……というのもおこがましいが、文筆を生業とする人間にとっての、憧れのスタイルである。

 そして私は今、山崎先生の著書『仮装集団』を読んでいる。

 平べったくストーリーを解説すると、

 昭和30年代前半、左翼系とブルジョア系の音楽鑑賞団体が会員をあの手この手で取り合っていく、

といったものだが、
そのなかで描かれている当時の集団デートの風景が、とても印象深かったので、ゼヒここで紹介してみたい。

 六甲山のカンツリー・ハウスで、勤音開催のピクニックが催されていた。日曜日を利用した地域の戸外活動で、なだらかな丘に囲まれた広々とした芝生に五十人余りの会員が大きな輪をつくって座り、アコーディオンの伴奏に合わせて唄っていた。
(中略)
 会員たちが唄い終わると、斉子は生き生きとした表情で、
「皆さん、すっかり上手に唄えるようになりましたね、それではこの辺で、プレゼント交換会に移りましょう」
 会員たちはそれぞれのナップ・ザックやバスケットの中から、百円で買い求めて来た思い思いのプレゼントの包みを取り出した。
 地域委員の井川が、赤と黒の二つの箱を手に持ち、
「これからこの赤と黒の二つの箱を皆さんに廻しますから、女性は赤、男性は黒い箱から一枚ずつ、クジを引いて下さい、クジには各々、数字が書いてありますから、男女同じ数字の者同士がプレゼントを交換し合い、本日の仲良しカップルとして公認します」
 くだけた口調で云い、二つの箱を廻した。それが目当てで参加する若者たちが多かったから、カップルが生れる度に、熱っぽい賑やかな笑いがたった。
(後略)

 ちなみに当時、こういう会合のことは、左翼用語でピンク・ムードと呼ばれていたらしい。

やってみてー!

と猛烈に羨ましくなった。

仲良しカップル、サイコー!!

 まるで、プラトニックな乱交パーティではないか!

 もし、こんなお見合いパーティがあったなら、私は絶対に行ってみたいと思う。

110408.jpg
『仮装集団』(山崎豊子著/新潮社刊)

 ※ちなみに、サングラス論争、まだまだ終わりにしたくないので、ゼヒ↓にも飛んで、コメントを書いてください。よろしくね(ハート・マーク)

ヤリマンはヤレない?

 今夜、浜松町の山陰料理屋で、ちょっとしたボーイズトークをしてきたわけだが、
どうやらどいつもこいつもヤリマンの概念を間違っているようなので、ここで指摘しておきたいと思う。

 ヤリマンってのは、セックスが好きで好きでしょうがない女性のことであって、
誰とでもヤッちゃう女性のことでは、決してない。

 セックスが好きで好きでしょうがない女性というのは、セックスに対して尋常ならぬ思い入れがあるゆえ、セックスする相手も厳選……とまではいかなくても、ある程度は選ぶのである。

 つまり、ヤリマンは意外とヤレないのだ。

 逆に、誰にでもヤラせちゃう女性というのは、その場の雰囲気に流されやすい、
単なる面倒くさがり屋にすぎないのである。

もう眠いから考えるのが面倒くさい……。

考えるのが面倒くさいから、一回くらい
ま、いっか……。

 ちょっとしたアクシデンタルな状況のなか、こういう思考パターンにすぐ支配されてしまう、
低い快楽意識しか持たない女性を安直に「ヤリマン」と呼ぶのは、
真のヤリマンに失礼、というものだ。

 ※ちなみに、サングラス論争は、まだ終わりにしたくないので、ゼヒ↓にも飛んで、コメントを書いてください。よろしくね(ハート・マーク)

2010.08.27 |  1件のコメント

とんぼですかい!?

 このブログを読んでいただいている男性陣(女性陣でもOK!)から、忌憚のない意見をお伺いしたい。

 今どきの若い女子がよくかけているサングラスについてである。

 あの妙にでっかくて薄いグラデーションになった、とんぼみたいなヤツだ。

 ぶっちゃけ、アレってカワイイと思います?

 私は全然思わない。

 よくよく観察してみると、マルキュー系の安っちい洋服で全身をかためている女子でさえも、ことこのサングラスに関しては、ヴィトンだとかシャネルだとかディオールだとか、けっこう高そうなインポート系のハイブランドだったりする。

 つまり、本来なら外国人用にデザインされたものを、そのまま日本人が購入しちゃっているわけだ。

 海外セレブブームの一環なんだろう、と安易に私は推測する。

 たしかに、身長も高くて瓜実顔の骨格を持つ外国人女性(もしくはその骨格に準じた日本人女性)には似合うかもしれない。

 でも、丸顔でちんちくりんの日本人女子がかけていても、サングラスの存在感が強すぎて、
まるでコントのように見えてしょうがないのだ。

 フィンガー5の晃みたい、と言い換えてもよい。

 しかも、ノーメイクを広い面積のグラス部分で隠すためにかけているケースも少なくないのか、
不健康なイメージがどうしても拭えない。

 さらには、街で後ろ姿がイケてる女子を発見したとして、その女子を急いで追いかけ追い抜き、さあ顔面チェック……と思いきや、このタイプのサングラスをかけていたら、
美人度の判別が困難、という点が、私はもっとも気にくわない。

 単なる少数派の偏食にすぎないのなら、おっさんの戯れ言としてスルーすればいい。

 だが、もしこんな私に賛同していただける御仁が20人を越えてしまった場合は、
本気で何らかの啓蒙活動をはじめるべきなのではなかろうか?

3.jpg
こんな感じのヤツ。
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