山田ゴメスの俺の恋を笑うな
濡れて打て!
デイリースポーツの
お色気コーナーで
連載中である
官能小説の巨匠
宇能鴻一郎先生の
『濡れて打つ』
が、たまらなく面白い。
昭和61年に
発行された小説の
リバイバル版なのだが、
「もはや古典の域!」
と言っても良いくらいの
ありえない設定と死語
のオン・パレエドなのだ。
主人公は、
女子高生のテニスギャル!
なんでも
テニス指導のアルバイトで
行った会社で、
処女を奪われた
……んだそうだ。
奪った側の
会社員の言い分によると、
「清潔なオバンより
不潔な若い娘のほうがいい」
らしい。
若い娘をすべて
「ギャル」でくくる、
女子高生の処女を
オジンが
法律の縛り無くして奪える
朗らかな時代……。
さすがにコレで
もはやチンコが
勃つこともないけど、
さわっと脳内を吹き通る
清涼剤的なモヤモヤ感
は、一読の価値アリ
とゼヒともオススメしたい。
ライター的に
使えるフレーズも
満載だし。
喫茶店で見かけたインタビュー
ルノアールで
いつものように
原稿を書いていると、
斜め前の席に
3人組の男が
座っていた。
奥の席にいるのは
30代半ばくらいの
小太りの薄ヒゲで
VネックのTシャツに
紺色のジャケットをひっかけた
ITだかなんだかの
ベンチャー企業系の
社長らしき男。
ソファーを一人で独占して、
脚を組み、
偉そうにふんぞり返っている。
そして、下座には
モノクロ色のYシャツを
ノーネクタイで羽織っている
冴えなそうな男二人。
前にいる男の自慢話を
ふんふんと、
大げさな相槌を交えて
聞きながら、
懸命にメモを取っている。
媒体はまったく不明だが、
どうやら取材が
行われているらしい。
ふんぞり返っている男が
「この前、
キャバにいったとき
そこの女が
今日一緒に泊まってくれませんか、
と言ってきたんだけど、
オレは猛烈に疲れていたから、
ホテルとかじゃなくて
オマエの部屋に泊めてくれて
シャワーもきちんと浴びさせてくれるなら
泊まってやってもいいよ、
と言ったら、
今日は部屋が汚いから
ホテルで泊まりたい、
と言ってきたので、
面倒臭くて断った」
みたいな話をすると、
インタビュアーらしき二人が
「そんな!
キャバクラの子から
一緒に泊まって欲しい、
とか言われることなんて
あるんですか!?」
と仰天すれば、
そのふんぞり返った男が、
「そんなの
しょっちゅうですよ、
しょっちゅう!」
としたり顔で返し、
インタビュアーらしき二人は
「へぇ〜〜〜!」
と顔を見合わせながら
しばし沈黙……。
無茶苦茶
恥ずかしいと思った。
私も喫茶店で
インタビューを受けることは
たまにあるが、
「こういう風にだけは
なりたくない!」
と心底実感した。
「人の振り見て
我が振り直せ!」
というやつだ。
キチかわ
かつての男弟子たちと
久々に飲みニケーションをしていたら、
昔話に花が咲き、
「俺らがいたころの
GOMECHAP(ゴメスの個人事務所)って、
ホントいろんな女の子が
出入りしてましたよね……」
という話題になった。
たしかに、
いろんな女の子が
しょっちゅう出入りしていたのは事実だが、
そのなかでも
ちょっとした傾向があったのも
また事実である。
その傾向とは?
なるべく簡潔に言い表してみると、
「無茶苦茶可愛いのに
どこか頭のネジがおかしい、
英語で言えば
クレイジー、
平たく言えば
狂っている女の子」
の比率が
群を抜いて多かった。
どう狂っていたかといえば、
無茶苦茶可愛いのに、
アル中で
酔ったらすぐ
リスカしてしまうので
実家にある包丁を
お母さんが
すべて捨ててしまった
女の子や、
(料理するとき野菜もすべて切るのではなく、もいでいたらしい)
無茶苦茶可愛いのに、
彼氏への手料理は
一食分が
唐揚げ30個に冷や奴二丁に水餃子30個という
量感覚がおかしい
女の子や、
無茶苦茶可愛いのに、
合コンで
いつもすかしている
女友だちが
男にお持ち帰りされる
さまを見たくて
彼女のカクテルに
目薬を混ぜたはいいが、
イッキコールで間違えて
そのカクテルを飲んでしまい、
歩けないくらいに
フラフラになって
最終的には、私に
お持ち帰りされてしまった
女の子だとか、
無茶苦茶可愛いのに、
男のアナルに
肘まで腕を入れて、
しかも拳の先には
わさびかからしが
塗ってあって、
それを腸で
「わさびはピリッとして、
からしはジワッとする」
とテイスティングさせる
女の子だとか、
……まあ、一例を挙げると、
こんな感じだ。
で、この日の飲み会で、
審議した結果、
そういう感じの
女の子たちのことを
「ゆるかわ」や「エロかわ」
といったファッション用語に倣って、
「キチかわ」(=「キ○ガイかわいい」の略)
と呼ぶことにした。
メディアで使用する際は、
ちゃんと私たちの
許可を取るよーに!
仙人を目指す
最近、私は 「ゴメスさんは 最終的には 何になりたいんですか?」 みたいな話題になると、 「仙人」 と答えるように しているのだが、 じつは、 「仙人」の概念が今ひとつ、 よくわかっていなかったりして、 それは 「アイド […]