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PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

夢日記(5)

 修学旅行に行っている夢を見た。

 先生として行っているのか、生徒としてなのか、
それはわからない。

 SKE48の松井玲奈高柳明音
学生服姿で登場し、

「もうすぐバス出ちゃいますよー」

と、私に敬語を使っていたので、

たぶん先生として引率をしているのだろう。

 私は鹿に乗っている。

 バンビくらいのあまり大きくない鹿で、
頭から生えている二本のツノを
手綱代わりに握っている。

 鹿がいるだけに、
ここはもしかして奈良かもしれないが、
違うかもしれない。特定はできない。

 私は鹿に乗りながら、とても焦っている。

 さっき、玲奈と高柳が言ったとおり、
もうすぐバスが出てしまうのだ。

 バンビのような、
奈良の東大寺前に放し飼いされているような
小鹿なので、
成人の私を乗せての進みは、
当然、のろい。

 でも、跳躍力はなかなかのもので、
ときどき、ほんの一瞬はあるけれど、
ふわっと宙に浮いた気分になる。

 鹿は走りながら私のほうを、
エメラルドグリーンのつぶらな目で
見つめている。

 関節の方向としてはあり得ないのだが、
とにかく、じっと見つめ続けている。

 そんな鹿の表情があどけなくて切なくて……
だから、私はさっきから鹿に向かって

「もっと速く走ってくれよ」

と言えないままだ。

 やっとの思いでバスが停まっていた
パーキングエリアに、たどり着く。

 バスはいない。

「混んできたので、
もうひとつの駐車場に
移動してもらいましたよ」

 小松政夫に似た案内係のおばさんが教えてくれた。

「そんな! 勝手に移動されても……」

 内心でそう泣き言をつぶやきながらも、

「ハイドォー!」

と、鹿を180度反転させ、
案内されたもうひとつのパーキングエリアへと向かう。

 バスが出る時間まで、あと数分もないのだ。

 道幅が10m近くある、
山の中腹に栄えた風の温泉街
眼前に広がってくる。

 焦ってて焦っててしょうがないのに、
私は何故か、そこに並んでいるお土産屋に立ち寄って、
鹿に跨がりながら、だんごを百円で買っていた。

 みたらしだんごのような
とろりとした醤油だれが塗してあり、
でも、みたらしだんごよりは全然大きい、
テニスボールくらいのだんごが二つ、
串に刺さっている。

 そのひとつを頬張り、もうひとつを鹿に食わせてやる。

 鹿は、エメラルドグリーンのつぶらな目で
口をもぐもぐさせながら、私に

「美味しいよ」

と語りかけてくるみたいだ。

 だが、腹ごしらえをしたところで
進みはいっこうに速まるわけでもなく、
ふわりふわりと、
ようやく、もうひとつのパーキングエリアにたどり着く。

 バスはいない。

 腕時計を見ると、4時17分を指していた。

 集合時間が何時だったかは定められないが、
すでに、大幅に過ぎていた……

感じだけは、ひしひしと伝わってくる。

 置いてきぼりだ。

 自分で乗り合いバスやら電車やらを
乗り継いで、帰るしかないのだろうか。

 ポケットをまさぐってみるが、
所持金は三千円だけしかない。

 けっこうやばい状況。かもしれない。

 鹿に乗って帰る

しか、方法が思いつかない。

「お前、三千円で東京まで走れるか?」

 そんな無茶な独り言をささやきながら、
鹿の前にくちゃくちゃの千円札を三枚差し出すと、

鹿は、エメラルドグリーンのつぶらな目で

きれいに残らず、もぐもぐ食べた

……ところで目が覚めた。

今の東スポに想ふこと

 東スポ(大阪だと「大スポ」)の見出しが
昔と比べて

つまらなくなっている

と、よく言われる。

 オブラートに包んだ言い方をすれば

ヒネリがなくなっている。

 とりあえず、
2012年の1月25日発売の東スポ一面を見てみた。

「綾瀬激怒〜裏画像騒動」
「CM未使用全裸入浴シーン流出か」

2012年の1月25日発売の東京スポーツ一面。

 たしかに、なんのヒネリもない

 一読しただけで、
内容をかなりの部分まで予測できるほど
ストレートな見出しである。

 見出しとは、本来そういうものなので、
「内容をかなりの部分まで予測できる」のは、
むしろ良いコピーだとも解釈できるわけだが、

東スポのオールドファンは、

東スポにそんな優秀さを求めていない!

フシがあるのがややこしいところだ。

 東スポは本当につまらなくなったのか?

 ここに一冊の書籍がある。

 1991年、つまり約20年前
扶桑社から発行された東スポの分析本だ。

 タイトルは、

『東スポ伝説』

 サブキャッチで、

「一面見出し、そこは一行の劇場だ」

と括り、

東スポの見出しがいかに素晴らしいか

を、短い文章で惜しみなく賞賛している。

『東スポ伝説』(扶桑社刊/1500円)1991年10月25日の段階で第5刷。けっこう売れていたってことだ。ちなみに著者は、「東スポ探検隊 /編」となっているが、そのうちの一人は、私が週刊SPA!でバカサイをやっていたころの担当編集だった、らしい。

 掲載されている見出しを拾ってみたら、

「マイケル(ジャクソン)、異常行動
妹とセックスできていいな」

(注:一見、マイケルジャクソンに近親相姦の気があるように思われるが、マイケルの妹・ジャネットの夫に孤独なマイケルが「セックスの相手がいてうらやましいな」と言っているだけ、という内容)

「フセイン、米軍に
インキン大作戦」

(注:第一次湾岸戦争以前の記事。単にフセインが夏場まで開戦を引きのばそうとしているのでは、といった東スポ側の予測記事。そうなれば暑さによる蒸れによって、米軍兵士のあいだでインキンが大流行して意外と苦戦するのでは、という内容)

……モロモロ、思わず購入して熟読してみたくなるような

名(迷)コピー

が目白押しである。

 なるほど、これらと比べたら
「綾瀬激怒〜裏画像騒動」なんぞは少々

エスプリに欠ける

と言えなくもない。

 しかし、

団塊世代の大量定年退職や若い世代の紙離れ……

といった容赦なく襲いかかる向かい風によって
駅売りの新聞の売り上げが激減している昨今、

よりわかりやすくてインパクトのある見出し

生き残るための必然なのではなかろうか。

 つまり、東スポは東スポなりに
時代の流れを敏感に感じ取って、
なりふりかまわず

シフトチェンジ

しているのである。

 あと、今回に限って言えば、
一応、きちんと流出画像も掲載しているのだから、
れっきとしたスクープってことで、
ヘタにヒネリを利かせた見出しは、
むしろ逆効果だったのかもしれない。

 ……と、納得してみたうえで、
綾瀬事件について書かれた本文にも目を落としてみる。

 そのとぼけた論調というか、読者をケムに巻く手腕は

今も健在!

であった

 『東スポ伝説』調に賞賛してみよう。

<本文より>
(前略)ただ、唯一にして最大の疑問が残っている。それはこの2枚の流出画像は、本物なのかどうかということだ。アイドルライターは「綾瀬の巨乳はあまりにも有名です。仕事がオフの時は家の近くで自転車に乗ったりしているそうですが、揺れる“綾パイ”見たさに人が集まって大混雑する、との噂まであります。本物だとすれば、芸能史上に残るお宝映像になりますよ」と鼻息も荒い。そこで綾瀬の所属事務所に聞いてみると、その場で流出画像を確認した担当者は「絶対に違います。そういうものはございません。このような物が出回って、憤りを感じております」と怒りを隠せない様子で完全否定した。(中略)アイドル評論家の堀越日出夫氏は「夢の画像ですねどう見ても本人としか思えないですね。ここまでアイコラ技術が発達しているならば大したもの。いずれにせよ、本物だと思い込んで見るのが楽しめますね」と画像の楽しみ方を解説した。(中略)今回の画像流出騒動も、本人にしてみれば迷惑極まりないが、こんな話が出るのも大女優の証し。綾瀬の人気が生んだ“副産物”と言えるだろう。(山下康幸)

 「唯一にして最大の疑問が残っている。この2枚の流出画像は、本物なのかどうかということだ」と前フリし、「ここまでアイコラ技術が発達しているならば大したもの」などと、評論家のコメントを、もっともらしく載せておきながら、これが本物の流出写真なのかどうかに関して、東スポ側は一行たりとも触れていないのだ。早い話が、本物なのかアイコラなのか、全然わからないのである。

 そーいったことを一切無視して、「か」の一文字、たったこれだけで、一面トップ記事にまで仕立て上げてしまう手腕は、まさに名人芸と呼ぶに値するであろう。

社交辞令?

 このブログを、facebookにもリンクを張っているからか、
(「リンクを張っている」って言い方は正しいですか?)

最近よく、そこからたどり着いたと思われる
知り合いの編集者から、

「ブログ、むっちゃ面白いですね」

と、お褒めのお言葉をいただいたりする。

 まことにありがたい話である。

 で、お褒めいただくたびに、

「じゃあ、書籍にしてくださいよ」

と、切り返すようにしているのだが、

すると、誰もが決まって

「んん……っ」

みたいな感じで言葉を濁すのだ。

 なんでだろ?

 まあ、
なんとなくわかる気がしないでもないのだが(笑)。

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