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PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

来年のニッポン

2011年、日本はどうなるか?

ゴメスさん流予測してください。

こんなコメントの依頼をアサヒ芸能という実話系週刊誌からいただいた。

どういうコメントをしたかは、まだその掲載予定号が発売されていないので書けないのだが、
ひとつ言い忘れていた予測があったから、それはここで発表したい。

EXILE宗教法人化され、大量のザイル信者出家(=家出)して富士山の裾野で夜通しブレイクダンスを踊り続けるでしょう。

だから何なんだ、と問われれば、それだけせち辛い世の中、ということだ。

 それでは来年も宜しくお願いします。

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教祖様?

知人の愛(上)

 あなたは刃物による殺傷沙汰に出くわしたことがありますか?

 私は未遂なら一度ある。

 あれは梅雨の蒸し暑い頃だった。

 ある女性の家で、私は彼女がつくってくれたスパゲティー・ナポリタンパンツ一丁で食っていた。

 たしか、パンツは真っ赤で股間の中心部に「♂」のマークがプリントされたビキニタイプだった。

 その彼女には、しつこく付き纏っている男がいて、その彼は私の友人とまではいかない知人のカメラマンだった。その知人のストーカーまがいの行為に困り果てた彼女が私に相談を持ちかけ、相談に乗っているうちにねんごろになってしまった、といういきさつである。

 この日もわざわざ彼女の家まで行って相談に乗っていたら、急にムラムラしてきて我慢できなくなって、事が済んだらお腹がへったので、スパゲティーならつくれるよ、といった流れで私はパンツ一丁でスパゲティー・ナポリタンを食っていたのであった。

 食っていたら、玄関のドアをドンドンと鳴らす音がした。オートロック式ではない古いマンションだったので、とりたてて不自然さは感じなかった。

 下着姿にグレーのフリーツを羽織って、ジッパーを胸の谷間あたりまで上げながら、
彼女はドアを数センチ引き、ハイ……と、そのすき間から外を覗こうとする。

 ベッドのわきに置いてある目覚まし時計を見ると、午後の10時を過ぎていた。

 最近の宅配便業者はこんな時間でも動いているんだなあ、などとぼんやり考えていたら、
玄関がバーン!と乱暴に開き、その先に男が一人立っていた。

 私の知人であり、彼女にストーカーまがいに付き纏っているカメラマンだった。

(つづく)

2010.12.24 |  2件のコメント

羅生門

 羅生門という焼肉屋が四谷三丁目にある。

 今どきの奇をてらったメニューに頼らない、素材に重きを置いた、どちらかと言えば高級店に属する正統派の焼肉屋だ。

 私は一度、そこにある女子を連れて行ったことがある。

 20歳以上もの年の差の、援交とも見誤れかねないギンギラのギャルだった。

 撮影か何かで知り合って、連絡先を交換し、次の日食事に誘ったのだ。

 いともあっさり「OK」の返事をもらって、その三日後、私たちは新宿の東口交番前で待ち合わせた。30分近く待たされたが、彼女はきちんとやって来た。

なに食べたい?

 出会ってすぐ、こう尋ねると彼女は、

焼肉食べたーい!

と、即答した。

叙々苑とか?

 とりあえず、もっとも無難なあたりを提案して、相手の出方をうかがってみる。すると、予想以上の大仰なリアクションが返ってきた。

えーマジ!? 叙々苑なんか一回しか行ったことないんですけどぉ! 普段、牛角とかばっかだしぃー!!

 見かけによらず年相応の経済観念を持つイイ子だと思った。

 そうなれば、もうチョッピリ喜んでもらいたいと考えるのが、おっさんのピュアで悲しい性である。

じゃあ、叙々苑よりワンランク上のお店に連れてってあげるよ!

と、私はタクシーを拾い四谷三丁目の羅生門へと向かったのであった。

 店内は満席とまではいかないけれど、ほぼ8割くらいが客で埋まっていた。

 まだ、

焼肉を拒まない女はエッチも拒まない

などといったマニュアルがしぶとく根付いていた時代である。少なからず私の心は高揚していた。

今日、ずっと歩きっぱだったんでー、足チョー疲れたんですけどー!

と、店に入るなりロングブーツを脱ぎ、彼女は二本の生脚をベンチ状の椅子に乗せて折りたたむ。

 くつろぎすぎなのでは、とは思ったが、
それ以上に禿げかけた赤いペディキュアがなまめかしいと思った。眼底が熱くなるのを抑えようと、レバ刺しのヌメっとした冷たい感触を舌に包む。逆効果だった。しかし、彼女が取った次の行動に、私は込み上げていた熱量のすべてを失うことになる。

おしぼり、もっとくださーい!

 不躾にボーイを呼びつけ、おしぼりを大量キープした彼女は、
事もあろうにそれらで足を拭きはじめたのだ。膝の裏から足の裏まで丹念に……。

 若者の傍若無人な態度には寛容なほうだと自負する私でも、さすがに恥ずかしくてしょうがない。

 場所柄、同業者も多く利用する店である。
知り合いがいませんように……と、本気で周囲を見渡してしまう。

 あの時、私は彼女に嫌われるのを覚悟で注意を促すべきだったのだろうか?

 それとも、

この程度でへこたれてるようじゃギャルと付き合う資格なんてありませんよー!

と、泰然とかまえているべきだったのか? 

 羅生門で起きた、私のモラル観を揺るがす小さな事件である。

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