日本のエクスクルーシブな社交場を考察してみた[コラムニスト木村和久]
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その136 ―
これから我々庶民がなかなか足を踏み入れられない、ハイソサエティでエクスクルーシブな社交場を紹介したいと思います。そんな気取ったことを書きやがってという方もおりますが、ちゃんとオチがありますから、最後まで、読んで下さいね。
まず日本一のゴルフ場のお話。我こそは日本一というコースはいっぱいありますが、あくまでもプライベートな倶楽部で、入会が異常に難しいとされているのが、長野県にあるKというゴルフ場です。昔の名物理事長は白州次郎。白州は田中角栄首相を叱り飛ばしたという都市伝説が残ってます。本当の話は、田中角栄さんが、どこぞの国の大使を連れて、日曜日にやって来た。日曜はメンバーや家族の日だから、その大使はプレーできない。田中さんは総理だから、プレーを認めます。お1人ならどうぞとなった次第。角栄さんは、面目丸潰れで、大使を連れて、ほかのコースに行ったというお話です。
このコースの入会審査はとても難しく、何年も続けて審査に落ちているという猛者が沢山います。これも都市伝説になりますが、某携帯会社のオーナーも、入会に関して苦労しているようです。
さて、もう1つテニス界の超セレブな方々の集まり「T」というテニス倶楽部があります。ここは旧宮家や元華族など、やんごとなき方々がメンバーの、超セレブな倶楽部で、入会待ちが沢山いるし、そもそも審査に通るのが大変ですから。なにしろ発足は、明治33年って、その頃テニスがあったのが驚きです。日本のテニス界の歴史そのものと言っていいほどの超名門倶楽部です。
場所は広尾、有栖川公園の先にあります。面白いのは、隣に港区の公営テニス場があって、そこは予約さえとれれば数千円で、誰でもプレーできるということ。別に公営でいいじゃんと言ったら、もともこもない。やはり苦労して入会したセレブしかいないテニスクラブだからいいのです。豪華なクラブハウスだけで、コート1面分ぐらいありますから。みなさん、ここで社交をなさるわけです。
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