「第1回M-1グランプリ」準優勝コンビのその後
――決勝に臨むコンビ、決勝には届かなったコンビ、それぞれに先輩として、なにを伝えたいですか?
ユウキロック:考え方は人それぞれだから、どういう気持ちで挑んでもいい。ただ悔いだけは残すな。そして、出場機会は限られている。だからこそ「悔いのないM-1グランプリ」にしてほしいですね。
――今、振り返ってみてユウキロックさんにとって、M-1はどういう存在だったか改めて教えてください。
ユウキロック:解散する時にあるヨシモトの社員から「お前ら、M-1がなかったらな」と言われました。それだけ俺にとってM-1という存在は大きかった。初めてつまずいて、本当の漫才というものに気がついた。M-1がなかったら、まだ漫才を続けていたのかもしれません
――そんなM-1でのエピソードも交え、解散までの顛末を語る連載を解散発表と同じ日に始めたことが大きな話題となりました。
ユウキロック:解散するにあたり20年以上続けてきた漫才について、ただ漠然とまとめたい、形にしたいという気持ちが連載の出発点でした。自分が漫才を続けた中でいい時代もあれば悪い時代もあって、その中で数々の「選択」を決断する局面があったんです。そんな僕の経験を通じて、芸人だけでなく、一般の読者の皆さんにも、各人の「選択」の道標になればと思っています。僕自身もプロレスが大好きで、様々な選手の「選択」を見て、学んできました。成功者が書く道標の本はあっても、失敗者が書く道標の本はあまりなかったのではないかと思い、とことん赤裸々に書きました。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
記事一覧へ
![]() | 『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 ![]() |
記事一覧へ
|
『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 ![]() |
【関連キーワードから記事を探す】
M-1グランプリ「令和ロマンは連覇ならず」「敗者復活戦は“オタク芸人”が嵐を呼ぶ」元ファイナリストが激戦を完全予想
【緊急インタビュー】M-1グランプリ2024優勝候補筆頭!? 狂気の合体漫才が日本一になる日 トム・ブラウン
M-1で準優勝のヤーレンズ「価値観は違うけど、目標が一緒ならいい」と語るコンビの形とは
ヤーレンズ楢原「ボケたいんじゃなくて、ウケたいだけ」。2人が語るお笑いとこれからのこと
ブレイク前のヤーレンズが「一番絶望していたとき」でも心が折れなかった理由
M-1優勝コンビが“テレビに出ない”ゆえにチャンスが…今年注目したい“準優勝”、“不仲コンビ”、“赤ちゃん漫才”の3組
「松本人志不在のM-1」“審査員9名体制”の評価は。“新たな審査員”が「印象的なコメント」を披露
M-1グランプリ「令和ロマンは連覇ならず」「敗者復活戦は“オタク芸人”が嵐を呼ぶ」元ファイナリストが激戦を完全予想
【緊急インタビュー】M-1グランプリ2024優勝候補筆頭!? 狂気の合体漫才が日本一になる日 トム・ブラウン
「THE W」、下ネタより気になった“無理に褒める審査員”の存在…「むしろ女性芸人に悪い印象を与える大会」と思うワケ
22歳銀座最年少ママにトラブル続出!インバウンド客が支払い拒否に店内で大暴れも…
夜職を辞めた女性たち3人が歩む“その後の人生”。「パパ活女子に逆戻り」してしまうケースも
野島樺乃、3度目のデビュー「誰にも繕わない素直な自分を届けたい」
「300円が7万円に」パチンコの“ビギナーズラック”で人生が狂った50歳男性。18歳で“爆勝ち”を経験してしまった男の末路
大ヒットした『RRR』主演俳優が語る、インド映画躍進のワケ「日本のファンの愛情もすごいよね」
「前日まではあんなことする気も、吉本を辞める気もなかった」契約解消から1年、元プラス・マイナス岩橋が語る“暴露事件”後の日々
M-1グランプリ「令和ロマンは連覇ならず」「敗者復活戦は“オタク芸人”が嵐を呼ぶ」元ファイナリストが激戦を完全予想
【緊急インタビュー】M-1グランプリ2024優勝候補筆頭!? 狂気の合体漫才が日本一になる日 トム・ブラウン
鶴瓶や爆笑問題も絶賛!苦節20年でR-1チャンピオンになった、街裏ぴんくとは何者か
林家木久扇86歳が"欽ちゃん”に明かした「笑点卒業」を決めた、妻のひと言
霜降り明星、EXIT、ミキ、ゆりやん…第7世代は「お笑い」の何を変えるのか?
志村けんの先見性。34年前の番組企画はYouTubeの先駆けだった
上沼恵美子は今年も怒るのか…「M-1グランプリ2019」の見どころとは?
M-1グランプリ2019敗者復活戦は大混戦。お笑い第7世代の代表格も…
和牛、ミキ、「M-1」準決勝でなぜ彼らは敗れたのか? アインシュタイン、トム・ブラウンも…
この記者は、他にもこんな記事を書いています