更新日:2022年08月14日 11:26
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「第1回M-1グランプリ」準優勝コンビのその後

――「ピース」の又吉直樹さんが印象的な推薦コメントを寄せています。芸人の葛藤を描いた作品として、『火花』とも通じるものがありました。リアル『火花』との評判もあった『芸人迷子』については、どういった感想を又吉さんからもらいましたか? ユウキロック:又吉には、どうしても読んでほしかった。なぜなら彼が芸人を題材にした素晴らしい本を書いたからです。しかし、怖かった。又吉が推薦コメントを書いてくれるとなると、下手な本は出せないというプレッシャーが今まで以上に背中にのし掛かる。気持ちが交錯しながら、又吉に推薦コメントを書いてほしいという想いをかなりの長文でメールしました。又吉からしたら鬱陶しかったかもしれませんが、快くOKしてくれました。読み終わって又吉から返ってきたメールが、俺を上回る長文で「素晴らしい作品」と絶賛してくれていて、又吉が中学時代に俺達を初めて見た時の話から、内容を事細かに拾い上げて感想を送ってくれました。そして、あの推薦コメント。自宅で一人だったら確実に泣いていました。推薦コメントを連絡したくれたメールの締めの言葉が特に印象的でした。「このタイミングでこの作品を読めて良かったです。あらためて、サボってる時間なんてないなと刺激になりました。ありがとうございます!」。又吉に火をつけられたことが嬉しい。次回作が楽しみです。 ――島田紳助さん、松本人志さん、千原ジュニアさんら数多くの大物芸人が作中に登場しますが、特にユウキロックさんの芸人人生に影響を与えた芸人さんを教えてください。
「第1回M-1グランプリ」準優勝コンビのその後

現在はピン芸人として活躍するケンドー・コバヤシと結成していた「松口VS小林」。

ユウキロック:それはもう出会った先輩全員から、芸人を辞めた今でも様々な影響をいただいていると思います。中でも桂文枝師匠が放った一言がやはりインパクトがありました。その時の師匠の年齢はすでに55、56歳くらいだったので、余計にインパクトが大きかったです。あと、よくよく考えてみればジュニアさんと最初出会って、いただいた言葉、それを受けての自分の「選択」が間違っていた。だから自分は失敗したんじゃないかと思う時があります。どんな言葉なのかは……本買ってね! 【ユウキロック】 1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト

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