「第1回M-1グランプリ」準優勝コンビのその後
――現在も所属するヨシモトの内情も包み隠さずに書かれていますが、怒られたりは?
ユウキロック:たぶん、若いヨシモトの社員が見たら、ビックリすると思います。「こんな会社やったんや」と。それぐらい昔と今では、会社の中が変わりました。だから怒られることはないと思います。昔は「芸人」だけでなく「社員」も熱かった。あの時代のヨシモトで生きたことを誇りに感じています。
――単行本化にあたって大幅に加筆されたとのことですが、具体的にどのような部分を書き足されたのでしょうか?
ユウキロック:連載の中では、自分の芸人人生以外の部分で、「ネタ」に関する分析なども多く書いてきました。今回はその部分を割いて、芸人人生一本に絞りました。それを通して、「調子が良かった人間が狂っていく様」を鮮明に描ければと考え、あまり多く語らなかった部分、語りたくなかった部分も包み隠さず、さらに加筆しました。
――特に「ここに注目してほしい」といった読みどころは、どういったところになりますか?
ユウキロック:書籍では読みやすいようにまとめられていて、「点」の集まりのような構成になっていると思いますが、実はよく読んでもらえればすべて「線」になっています。ひとつの「成功」を手に入れるために犯した行為が、その後の「失敗」を生んだりしています。このあたりの「選択」も感じてもらいたいです。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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