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“ギャルおっさん”が語る若者のクラブ離れ――逆におじさん世代が輝けるチャンス!?

 筆者はティーン誌での活動を中心に、クラブカルチャーの最前線を15年以上見続けてきた。いわば、“ギャルおっさん”である。

 近年、ULTRAなどの野外フェスやレイヴ系イベントの盛り上がりは聞こえてくるものの、クラブシーンそのものは至って大人しい印象。新木場ageHaをはじめ、大バコは今も盛況のようだが、大きな繁華街に行けば大小合わせて十何軒もクラブが乱立していたような、かつてのクラブ全盛時代でないことは確かだ。

 長きに渡り夜遊びの象徴として認知されていたクラブは、今や若者たちの関心を惹きつけなくなりつつあるとも言われている。

 しかし、だからこそ今のクラブは、おじさん世代にとってチャンスがころがっているオススメのスポットなのである。これまでのクラブカルチャーを振り返りつつ、おじさんたちが“今”だからこそ楽しめる理由を説明したい。中年よ、クラブで遊べ!

音楽のマニアック化がもたらした、クラブの衰退


 まずは、なぜ若者たちがクラブから離れてしまったのか。流れを追って考察していきたい。

 かつて、週末はもちろん平日でも、深夜から明け方、中には昼近くまで多くのオーディエンスで盛り上がっていたクラブは、90年代末から若者文化を語る上で欠かすことのできないキーワードの1つだ。

このように盛り上がるイベントは、現在では少なくなった

 当時のクラブでは最旬のイケてる音楽がフロアに流れ、多くの男女はそれぞれに自身のセンスを発揮させ、若者ファッションのトレンドにも多大な影響を与えていた。フロアの盛り上がりを左右するDJが持て囃されたのもこの頃。学校や仕事明けに居酒屋で酒を飲み、深夜になればクラブに流れて朝まで遊ぶ――というスタンスが夜遊びの主流だった。

 そんなクラブシーン凋落の理由の1つとして、まずクラブミュージックのマニアック化にあるのではないか、と筆者は考える。かつてのクラブ、ディスコでは、海外のメジャー曲から国内アーティストのヒット曲まで、ある意味オールジャンルな選曲をするハコが多かった気が……(もちろんハウスやヒップホップ、レゲエなどに特化したハコもあったが、人気の大バコはオールジャンルが主流だった)。

本当はみんなEDMより、だれもが知ってるミーハーな曲が聞きたい


 MISIAや浜崎あゆみ、果てはスキャットマン・ジョンの曲まで流れるフロアは、特にダンスミュージックを知らない人でもそれなりに楽しめるという、良い意味での敷居の低さがあったが、近年のEDMの流行により、ミーハー曲が流れることがなくなった。事前に下調べしておかないと1曲もわからない、なんて悲惨な思いをする人も。別に曲を知らなくても酒を飲んだりナンパして楽しめるのがクラブの醍醐味なのだが、やはり耳に親しんだ曲が全く淘汰された、というのは初見殺しと言えるだろう。

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相次ぐクラブ摘発の影響……

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