「時速60kmで走る車から手を出すとおっぱいの感触と同じ」説は本当か?
そこで平林氏が注目したのが、物質に力を加えたときにどれくらい変形しやすいか(弾性係数)を示す“ヤング率”という値だ。
「検証を重ねた結果、市販のゼラチンを使い、規定の分量より水を2割ほど減らして作ったゼリーが、もっともおっぱいのヤング率に近づくことができました。密度も胸の脂肪分とほぼ同じなので、重さも再現できています」
さまざまな容器を使って“おっぱいプリン”も試作した。
「お茶碗で作ると、アンダーとトップの差が約7cmで、ほぼAカップ相当になる。ラーメン丼で作ったGカッププリンは、自重で形を保てずつぶれてしまい、爆乳女性の悩みを実感できました(笑)」
おっぱい研究の動機を「自分にないものだから好奇心と想像力を刺激されるんです」と語る平林氏。おっぱいが男のロマンである理由を、的確に説明した一言だろう。
【平林 純氏】
京都大学大学院理学研究科修了。 “ムダサイエンティスト”としてメディアでも活躍。著書に『史上最強 科学のムダ知識』(技術評論社)ほか
<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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