更新日:2022年08月22日 02:35
お金

世界50か国、500か所のカジノを歩いたプロが「カジノ合法化」にまつわる疑問に本音で答える

リスクその弐 今さらギャンブル依存症が増える? ってアホですか

 ドイツ人に「日本はカジノない」って言うと、「いっぱいあるやん、駅前とかに」って、言い返されたことは何度もある。ドイツに行くと20台くらいのスロットだけある店もカジノだ。そういう小さいゲームセンターみたいなカジノって、世界中にある。つまり、海外の視点だと「日本はすでにカジノがある!」 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1285885

ドイツの日本人街あるデュッセルドルフにあったカジノ

2008年に国家として独立宣言したコソボのカジノ

東欧マケドニアのカジノ

 ギャンブルのできる場所が2万か所以上あり、世界有数のギャンブル大国なのが日本だ。いまさらギャンブル依存症の増加とかいってる人の頭が悪すぎる。もし、ギャンブル依存症に対し、ギャンブル場の提供が悪いというなら、イスラム圏のようにすべてのギャンブルをすぐ廃止すべきだ。  そして、ギャンブル依存症って、ギャンブルが原因じゃない。もっと社会的とか精神的ストレスが依存症の根本だ。カジノができたら、ギャンブル依存症が増えるってのは、論理の筋違い。現在なにか依存症の人や依存症予備軍の人が、カジノの依存症に推移するだけで、数はほぼ変わらない。  有名なTEDトーク(⇒世界最高峰のスピーチイベントのひとつ)でも、「依存とは、毎日生きるのがつらく、他人とつながりがないことで生じる問題。社会も個人も依存者へ、愛で接してみよう」との提言がある。 ※TED Talks公式youtube:Johann Hariさん『依存症についての見解は間違っている』より

リスクその参 マネーロンダリング対策は警察を信じよう

 マネーロンダリングとは、犯罪の収益金を資金洗浄といって、一般へ流通できるお金へ変換する行為。すでに世界中で盛んな行為に、日本のカジノの可能性も追加されるってだけの話。そもそもカジノ運営がされる予定は、対策を講じたあと。世界中の犯罪集団は、世界のどこでマネーロンダリングしやすいかを狙っている。いちいち困難なところで資金洗浄は行われにくい。そして、日本の警察は世界でトップレベルのクオリティーだ。

リスクその四 富裕層との格差問題を減らせるのがカジノ

 年収億の人や資産を10億持っている人が、10万円勝つためにパチンコに行くか?ってこと。庶民レベルで置き換えると、2桁収入が違うとして絶好調なとき、『1日1000円稼げる!』って、ぜんぜん燃えないっしょ!  富裕層がお金を使える娯楽施設を作るのも、国の責務だ。富裕層が海外のカジノでお金を落としているから、日本にお金が回らず、日本人は富裕層の恩恵を授かれていない。カジノは、富を再分配してくれる。
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日本にカジノができると生じる3つのリターンを提言
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1971年東京都生まれ。15年間カジノで勝ち続けたお金だけで、世界6周。東日本大震災時、ボランティアのため一時帰国。すると、メディア・講演依頼など各方面から引っ張りだこに。検索「プロギャンブラー」にて独占状態。著書に『勝率9割の選択』(総合法令出版)、『ギャンブルだけで世界6周』(幻冬舎) FACEBOOKフォロワーさん大歓迎オフィシャルブログも更新中

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勝率9割の選択

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ギャンブルだけで世界6周

15年、82ヶ国、500のカジノを旅した、勝負×旅エッセイ!

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