更新日:2022年08月28日 09:07
仕事

3年で辞めたけど年収2倍に! 25歳以下の“転職勝ち組”に聞いてわかった「1つの共通点」

近しいが異なる業界で年収2倍に

年収:230万円(転職前)→560万円(転職後)  大学時代にバックパッカーをしていたこともあり、2年留年して社会に出た市原隆一さん(仮名・27歳・男性・早稲田大学卒・埼玉県出身)。市原さんが新卒で入ったのは、社員数20人ほどの編集プロダクションだった。  月給は手取り16万9千円。大学時代から住んでいる早稲田のボロアパートから職場のある千代田区まで歩いて通う生活を1年半続けた。市原さんが携わった仕事は紙媒体が中心で、大手版元のムック本や企業のパンフレット、男性向け週刊誌などと多岐にわたった。社員数が少ないため、ジャンルを問わず取材をし、ライティングと編集まで一人で行うというブラックな職場だった。 「元々貧乏旅行が好きなタイプだし、お金のかからない生活をしていたので就職時は年収を気にしませんでした。本が好きだし、まあここでいっか、といったかんじ。でも、あっという間にアラサーに差し掛かってしまい、将来を考えると急に稼ぎのことが気になってきたんです」  そんな時、たまたま参加したマスコミ業界関係の飲み会で知り合ったのが、大手IT企業のWebメディアの編集長をしていた36歳の男性だった。 「自分の今の状況を正直に話したところ、うちに来ないかと言われました。大手企業なので待遇はいいかのなと思ったのですが、それが予想以上でした」  なんと、提示された給与は月給40万円(額面)。なぜここまで給与が上がったのか。 「昨年のDeNAによるWELQ(ウェルク)の問題により、Web業界では質の高いライターと編集者の取り合いが起きていたようです。体当たり取材もこなし、あらゆる分野でライティングと編集をしてきた自分の実績が役に立ちました。ちょうど退職者が出たようで人材不足で、来月までに穴を埋めなくてはいけないという環境的な理由もあったとは思いますが…」  こうして市原さんは、前職の2倍以上の給与条件で転職。勝因は、紙媒体からWeb媒体という近しいが異なる業界において、人材不足が起きているタイミングで飛び込めたという点だった。
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イベント会社から大手映像会社へ転職成功。なぜ?
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