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3年で辞めたけど年収2倍に! 25歳以下の“転職勝ち組”に聞いてわかった「1つの共通点」

イベント会社から大手映像会社へ転職成功。なぜ?

年収:230万円(転職前)→560万円(転職後)  中井有香さん(仮名・25歳・女性・日本女子大学卒・東京都出身)も、転職先の業界ニーズにマッチしたことで年収が上がった一人だ。中井さんは学生時代、女子大特有のキラキラした雰囲気に馴染めず、サークルやゼミにもほとんど顔を出さない4年間を過ごした。  そのため就職活動で語れるエピソードもなく、キャリアセンターの求人欄に掲載されていた資本金2000万円のイベント会社にエントリー。すぐに内定を勝ち取った。同期はゼロ。新卒で採用されたのは中井さんだけだった。 「手取りは月給18万円ほどです。やりたいことも特になかったのでここでいいやと思っていました。でも、就職してから仕事の楽しさに目覚めたんです」  実家暮らしということもあり、アルバイト経験もほぼ皆無だった彼女だが、働き始めてみると自分が仕事に没頭できるタイプだと気付く。  会社は、ある特殊な業界に特化したイベントの企画・運営で業績を伸ばしており、競合も少ない。責任のある仕事も任され、仕事への熱もますます高まった。  しかし、3年目を迎える春に転機が訪れる。 「同級生に誘われた飲み会に、たまたま大手広告代理店の人がいたんです。彼らの給与水準の高さやグローバルな仕事の話を聞いて、急に自分との間に差を感じました。新卒採用の時は、生きる世界も狭かったし、仕事の面白さを知らなかったけど、2年間仕事をしてみて、自分ももっと広い世界に挑戦してしっかり稼いでみたいと思うようになったんです」  すぐに転職サイトに登録したものの、キャリアコンサルトからは、業務が特殊であるため大幅な年収アップや大企業への転職は期待できないと言われた。

3年以内の就業期間でも転職オファーはこれだけ届く

 しかし最終的に彼女が内定を得たのは、誰もが知る大手の映像制作会社。どこが採用のポイントとなったのか。 「最近は映像制作会社も、単に映像を扱うだけではなく、他者と協業してリアル集客にも力を入れる必要があったようです。私が培ってきたイベント集客のノウハウやコツをとても気に入ってくださり、まさかの内定を貰ってしまいました」  現職に内定先を告げたところ、上司にも驚かれたという。給与は、年収で約100万円アップ。先に紹介した市原さんの事例も同様だが、大手企業でもピンポイントで具体的なニーズと合致すれば、内定を貰える可能性が高まる。 「とにかく、今の仕事をがんばっていると、会社の給料は上がらなくても、他社からは高い報酬で採用してくれると思いますよ」(中井さん)  20代の転職においては、在職期間が短いぶん、現職への貢献度や実績をアピールするのにも限界がある。特定のスキルを必要としてる企業や業界をうまく見つけることが、転職での大幅年収アップの秘訣のようだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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