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ボトルの酒量が微減、チェック時間をサバ読み…潰れるキャバクラの共通点

 続いて、セコい話を連発でお送りします。 ●キャバクラで客2人にキャバ嬢が1人しかつかない  これはよくあるのですが、常連客には「まもなく女のコが席につきますから、しばしお待ちを」と断りを入れればオーケー。これがいつ行っても、女のコが少ない状態だと経営的にヤバイです。人件費を抑えてお金を稼ごうとするわけですから、当然客は「あの店、いつ行っても、女のコ少ないよ」と言って敬遠しがちになります。これは店が潰れる前兆ですね。 ●キャバクラのチェック時間を誤魔化す  キャバクラは、どこもセコい時間計算をします。基本セットは1時間ですが、延長は30分単位です。時間に余裕を持ってチェックと言っても、会計で待たされることが多いです。「すいません、レジが混んでるもので」と黒服が言うけど、そんなにお客さんいるか~? これは怪しいと思って会計周りを見ながら、トイレに行ったら、会計伝票が山積みにされていた。そのくせ会計係りは暇そうにボールペンを指で回しているし。これは熟成肉のように、会計伝票を熟成させて料金を水増しているのです。対抗措置としては「キリのいいとこで会計して」といえば、「お客様、あと10分で2時間になりますが」と言ってくるから、じゃあそこでと言えばいいのです。 ●たまに行くとプチぼったされる  1年ぶりぐらいに昔のキャバ嬢に呼ばれて飲みに行って、会計をすると「3万4000円です」と言われてびっくり。この店は普通に飲んで2時間で2万2000円ぐらいだけど、どうして高いの? ここで1万円の余分な支払いでモメるのは、面倒臭いので払ってしまう。  後日、担当の女性からお礼のメールが来たので、ついでに聞いてみる。すると「高かった? ゴメンね。なんかさあ最近、お客さんが高いって言うのよ。こっそり料金上げたのかなあ」とのこと。そう言われて、ピンと来た。  すかさず、やんわりと問いただしてみる。「キミさあ、会いたくなったから連絡したって言ったけど、実は店に呼べって言われたんでしょ」というや、「実はそうなのよ。ちょっと店の売り上げが落ちているみたいでさ、ゴメンね」という。  なるほどね、潰れかけている店が、よくやる常套手段です。たまにしかこない客には結構ふっかける。どうせ料金のことを忘れているのだから、ボッてもわからないだろうと。こうやって徐々に店は沈没していくのでありました。彼女には「給料が遅れだしたら、給料日に飛んだ方がいいかも」とだけアドバイスしておきましたが、飛ぶだけのお金がもらえたかは謎です。 ●ビンゴの時間がやたら長い  これは時間稼ぎをしてお客を帰らせない作戦です。ビンゴカードを買ってしまうと、抽選するまではお客は帰れない。巧妙な引き延ばし作戦。キャバクラは時間制だから、居ればいるほどお金がかかります。これはビンゴを無視して帰るしかないのです。 「当たったら、キミにやるから」と言えば済む話。もし自分が当たっても、どうせ景品はキャバ嬢におねだりされますから、同じことですよ。
木村和久

木村和久

 というわけで、水商売は次第にお客が減っていくと、キャバ嬢の人数を減らし、サービスを低下させ、料金を上げて、最後の悪あがきをします。質のいい常連は去り、今度は路上でのキャッチのみって、歌舞伎町と同じ、ぼったくりの店へと落ちぶれて行くんですね。女性のスカウトはまだいい。男にキャッチされたら、それは怖い店の確率が高いですぞ~。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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