「ビックカメラ」全国38店舗中、冬でもアイスクリームメーカーがバカ売れする支店は?
全国に38店舗あるビックカメラだが、季節商品が通年で展示されることは数少ない。そりゃそうだ、夏には涼し気なアイテムが売れ、冬ともなれば暖房などが売れる。しかし、そんなビックカメラのある店舗では、他の店舗ではあり得ない季節に、意外な商品が売れるという。
「通常、夏が終わるとアイスクリームメーカーは売れなくなるので、売場が縮小します。しかし、札幌店では冬でも関係なく売れるので、真冬を含めた一年中アイスクリームメーカー売り場を設けています。」(ビックカメラ広報担当)
なんと、凍てつく大地・北海道では、冬にアイスクリームメーカーが売れるため、通年で売り場があるのだという。一体なぜ?
「北海道では、真冬の厳しい寒さを凌ぐために屋内では暖房をガンガンかけるのが普通です。温度設定ももちろん高めですから、室内は真冬でも快適に過ごせます。そこで、外の寒さに関わらずアイスクリームを食べる人が多くなる。それが札幌店では冬でもアイスクリームメーカーが売れ続ける理由だと分析しています」(ビックカメラ広報担当)
つまり、「外の気温が寒い」→「暖房で部屋を暖かくする」→「室内の気温が高くなるのでアイスを食べて体を冷やす」というわけだ。なんだか本末転倒な気もするが、札幌在住の30代男性に聞いてみると「確かに、夏に限らず、冬でも自宅ではよくアイスを食べる」とのこと。
「コンビニやスーパーの店内も結構暑いので、つい買いたくなるんですよね。室内という点ではむしろ夏より冬のほうが暑いかもしれません。それに北海道は土地柄、よそよりも新鮮な牛乳が手に入りやすいので、こだわりたい人がコンビニなどで既製品を買わずに、あえてアイスクリームメーカーを使って自宅でオリジナルのアイスクリームを作るのもなんとなく納得できますね」
酪農大国でもある北海道の冬、暖房の暑さに苦しむ北海道民にとって、体をクールダウンしてくれるアイスクリームは欠かせない存在なのだ。
取材・文/週刊SPA!編集部
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