更新日:2018年05月23日 19:02
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経済成長が進むベトナム…それでも娼婦やマリファナが行き交う「ブイビエン通り」の夜

経済成長で街並みが変われどカオスは失せず

 東南アジアでの経済成長はタイだけではなくベトナムも著しい。2000~2010年の平均経済成長率は7.26%。2010年には世界銀行とアジア開発銀行が、ベトナムを後発途上国から中所得国へ認定した。  またホーチミンでは中心部と郊外を結ぶ全長19.7kmの大量高速輸送鉄道の建設が2020年の完成を目指し進められ、2016年7月には日本の大手デパート『高島屋』がホーチミンにオープン。ここ数年日本企業の進出もめまぐるしい。
ブイビエン通り

『ホーチミン高島屋』は2016年7月にオープン。高島屋は2019年にタイへも進出する

 ベトナムの急激な経済成長により街並みが変わりゆく中、ブイビエン通りもその流れに呼応するかのように、2017年、週末の夜間だけ歩行者天国にする施策がとられた。それにあわせ道路の両脇に並んでいた露店を排除。  車道にテーブルを出すことも禁じ、歩道を設ける工事も通りの各所で進められるなど、ブイビエン通りは現在進行形で進化を遂げている。  成長著しく注目されているホーチミン。夜のブイビエン通りはそんな経済成長とは無縁かのように娼婦やマリファナ、シーシャの煙によって独特のカオスを形成し、怪しくもいかがわしい薫りを路上に滞留させたままだ。  違法なものに手を出してはならないことが前提だが、 歩行者天国になったブイビエン通りの様子を動画で撮影し、Twitterにアップしたので雰囲気の一端だけでも感じてほしい。

<取材・文/西尾康晴>
2011年よりタイ・バンコク在住。バンコク発の月刊誌『Gダイアリー』元編集長。現在はバンコクで旅行会社TRIPULLや、タイ料理店グルメ情報サイト『激旨!タイ食堂』を運営しながら執筆活動も行っている。Twitter:@nishioyasuharu
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