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「るろ剣」作者の騒動で蒸し返される「ロリコン=悪」の考え方に、あえてモノ申す<カリスマ男の娘・大島薫>

AV強要問題にも通じる「判断力」という基準

大島薫

写真集の撮影現場より

 児童ポルノについては、その児童本人が望むと望まざるとに関わらず「判断力に乏しい児童に性的な撮影を行った」ということが、どんな形であれ強要としてみなされる。  それは構わない。だが、重要な点が抜け落ちてしまっている。そもそも、「強要してポルノを撮ること自体が問題」なのではないだろうか? 同性愛者だろうが、異性愛者だろうが成人済みだろうが、無理やりポルノを撮られればそれはよくないことだろう。  そして、その児童が「判断力に乏しい」と思われる年齢は、誰が決めたのだろうか? そう、人間だ。日本では児童ポルノにあたる16歳が、ネパールでは成人と見なされるように、これもまた誰かの決めた基準でしかない。 「法律云々ではない。子供は子供だろ」という意見もあるかもしれないが、それは感情論だ。では、いま現在問題になっているAV強要問題は、成人済みでかつ契約書まで交わした女性たちの主張する強要は「正常な判断ができる大人なんだから通らない」で切り捨てるつもりなのだろうか。  繰り返すが、犯罪は犯罪だ。しかし、思想は罰せられるべきではない。  ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェは善悪の起源というものについて、こんな説明をしている。  かつて、人間は力のある者が力のない物から奪い、勝ち取る世界だった。しかし、あるとき力のない者が、暴力を振るう力のある者にこう言った。 「お前は悪だ」  そして、世界に善と悪が生まれた。  いま一度我々が抱く善と悪が、本当に自分たちが心の底から持ち得た価値観なのか、考えてみるときが来ている。 【大島薫】 作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。著書に『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』(マイウェイ出版)。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru 写真集『大島薫に例のアレを着せてみた』が発売中1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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