更新日:2022年05月13日 11:39
仕事

入社1か月で調子こく大企業の新入社員たち…「影響力ある会社だから」

大企業の新入社員は調子こいてしまうのか?

 学生時代からインターンをしていたスタートアップ企業に新卒で入社した長田孝一さん(22歳・仮名)も、大手人材系企業に入社した知人・Tくんに言いたいことがあるという。 「彼とは高校時代からの友人で、別々の大学に入ってからも仲が良かったんです。僕は大学時代に今の会社でエンジニアをやっていて、当時はTから『俺とタメで自分で稼いでる感じがあって、お前はすごい』とよく言われていました。彼が大手から内定が出た時も『俺は会社にしがみつかないと食えなさそう』と、すごい謙虚だったんですが」  長田さんはつい先日、互いの近況報告も兼ねてTくんと食事に行ったそう。社会人となってからは初の再会となったのだが、この場で知人の変化を知ることになる。 「小さい会社をバカにしてきたんですよ。『先輩とかに聞いてっけど、やっぱ大企業の方が色々有利だぞ』『結局、スタートアップとかベンチャーはいつでも入れるけど、大手は相当仕事できないと中途じゃ無理だからね』。完全に上から目線で勝ち誇った表情をしてました」  当時の心境を「悔しい気持ちは一切なく、哀れになった」と長田さんは続ける。 「僕は今の会社に入りたくて入ったので後悔はありませんよ。問題は、Tの態度です。まだ何も成し遂げてないくせに、誰もが知る大企業の社員になった途端あんな態度になるなんて恥ずかしいですよね。権力を笠に着るってまさにあのタイプなんだと思いました。 モンスター新入社員 ただ、記念という意味も込めて名刺交換をした後、『お前、オレの名刺合コンで渡すなよー(笑)』って言われたときにキレてしまいました(苦笑)。飲みの帰りにコンビニのゴミ箱に捨ててやりましたが、共通の知人に『長田のやっかみがすごい』と吹聴しているそうです。あんな奴に人の就転職をサポートする仕事なんて勤まるのかな~」  学生の多くが憧れるであろう大企業への就職。狭き門なだけに、それが叶うと天狗になってしまう例もあるのかもしれない。だが、あくまでも「会社が凄い」のであって、「自分が凄いわけではない」ということを肝に銘じて置くべきだ。<取材・文/ロケット梅内>
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