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高速道路の謎。関越道に最高速度120km予定区間がない!東関道や常磐道もあるのに…

最高速度120km区間最大の謎は「関越道で適用なし」

 私は1年半前、「交通量の多い大都市近郊部や、連続距離の短い区間は除外される可能性大」という推測から、『ベストカーweb』にて以下のような6つの追加候補区間を予想していたが、その法則は必ずしも当たらなかった。 <私的な予想追加区間> 新東名/御殿場JCT-浜松いなさJCT(試行区間を含む) 道央道/登別室蘭-札幌南 東北道/平泉前沢-花巻南(試行区間南側に追加) 東北道/加須-佐野藤岡 常磐道/谷田部-日立南太田 関越道/東松山-渋川伊香保  新東名に関しては、御殿場JCT-浜松いなさJCT間が今年度中に全線6車線に拡幅された後、最高速度120kmが適用されると予想したが、これは的中。道央道は追加からはずれたが、冬季の天候を考慮してのものだろうか。あるいは北海道警のスピードアレルギーか。東北道の岩手県内についても、現在の試行区間への追加はなかった。
新東名6車線拡幅工事

新東名6車線拡幅工事

 意外だったのは、首都圏の3つの新規追加区間だ。大都市近郊区間は除外されず、東北道はほぼ起点の浦和から適用。一方、常磐道の三郷-柏間が除外されたのは、途中に半地下区間があるためか? 東関東道は、成田までずっと大都市近郊区間なので除外されると予想したが、国際的なアピールの狙いがあるのかもしれない。  そして最大の謎は、関越道が入らなかったことだ。関越道は川越から前橋まで、設計速度120kmの6車線。東北道、常磐道、東関東道の追加区間と条件的には同じなのに、除外されたのはどういう理由だろう。いずれ追加されることを望みたい。  また、新名神の亀山西JCT-大津JCT間は、6車線への拡幅完成後(2022年度より順次完成予定)、120km区間になるだろう。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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