麻生太郎と安倍首相に作用する「偉大すぎる祖父の影響」とは?
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第207回
政治家の麻生太郎はスーツの着こなしで話題になったことがあります。クラシックな仕立てのスーツに、イタリアの高級ブランド「ボルサリーノ」のパナマ帽をかぶるそのスタイルは、明治時代の男性の間で流行したものです。明治の文豪である夏目漱石も、「『吾輩は猫である』の原稿料で、念願のパナマ帽を買った」という葉書を門弟に送っています。
クラシックな仕立てのスーツに、パナマ帽をかぶる英国紳士風の着こなしで有名な政治家がいます。それが明治から昭和にかけて活躍した麻生太郎の祖父である、吉田茂です。吉田茂は政治家になる前は外交官を務めており、大使としてイギリスに駐在したことがあります。彼はこの時にロンドンのサヴィルロウにある名店『ヘンリープール』で服を仕立て、今でも顧客名簿にその名前を見ることができると言います。
また、麻生太郎は葉巻を嗜むことで知られていますが、吉田茂もふくよかな体型と葉巻を愛好したことから、「和製チャーチル」と呼ばれていました。吉田茂の葉巻に関するエピソードは複数あり、麻生太郎は著書『麻生太郎の原点-祖父吉田茂の流儀』(徳間書店)で、GHQの最高司令官だったマッカーサーとのやりとりなどを紹介しています。
こうした私生活だけでなく、政治家としての政策に関しても、麻生太郎と吉田茂には共通点があります。麻生太郎は外務大臣を務めていた時に、「自由と繁栄の弧」という外交政策を掲げました。これは北欧のバルト諸国から東ヨーロッパ、中東、インド亜大陸、東南アジア、北東アジアの広範囲にわたって、民主化と市場経済化を根付かせることを目標にしています。これに対して、吉田茂はサンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約を締結することで、日本の民主化と市場経済化を推し進めました。
このように人間は、誰かから影響を受けて行動を選択しています。「あの時、あの人が、ああ言ったから」あるいは「あの時、あの人が、ああしたから」ということがあって、「だから自分はこうしよう」と考えて行動できるようになります。これは麻生太郎だけに限りません。
たとえば安倍首相は憲法改正を目標にしています。これは彼の祖父である、岸信介が達成できなかった目標です。また、彼はトランプ大統領とのゴルフ外交が話題になりましたが、岸信介も日米安全保障条約を改定する際に、アイゼンハワー大統領とゴルフをプレーしました。
麻生太郎と安倍首相。二人のこうした行動にある心情は「お手本」です。「やる気」や「行動力」は誰かに自分を重ねた時に引き出されます。つまり、「人物の影響」について意識的になれば、自分のやる気を引き出すことができるということです。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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