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東大に入学して知った「お金がないと、学力が下がる深刻な理由」

勉強をいかに「自分ごと」するかが重要

受験勉強 まず1つめの理由は、「実体験の機会が減る」ということです。お金がないから、勉強につながるようなさまざまな機会を経験することができないのです。  この連載でこれまでに僕は「勉強になるゲーム」や「勉強になるマンガ」などを紹介してきましたが、これらはいわゆる「知育ゲーム」などではありません。むしろ、非常にメジャーなタイトルばかりをあげています。  なぜゲームやマンガが勉強になるのか? それはそうした娯楽を通して、「勉強につながるような意識」を喚起することができるからです。  勉強というのは、どれだけ「自分ごと化」できているかでそのモチベーションが変わってきます。 「滋賀県には琵琶湖という湖があります」、「横浜や長崎には中国人が多く住む中華街が作られました」などというような教科書の何げない記述に対して、どれだけ興味を持つことができるのかが問題なのです。

モチベーションは小さなきっかけで激変する

 たとえば、あなたが北海道に住んでいたとして、道内から一歩も出たことがない、今後も旅行などで出る予定も一切ないというのであれば、「ふーん、そうなんだ」くらいで済んでしまうでしょう。  しかし、これらの場所に旅行したことがあったらどうでしょうか? 「琵琶湖って、以前、家族旅行で滋賀に行ったときに見たなぁ。あの海みたいに広い湖のことだよなぁ、広かったなぁ」「この前、横浜の中華街で中華バイキングを食べたけどおいしかったなぁ」といった経験があるだけで、これらの記述に対して感情が湧きます。 「ただの紙に書いてある退屈な知識」が「自分の思い出」と結びつくと、ただそれだけで子供の勉強に対する意欲というものは様変わりするのです。
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子供の教育に課金できる家庭は限られる
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