更新日:2021年03月01日 20:22
エンタメ

市川海老蔵のネット活動が異常すぎる 「地震予言」で驚いている場合じゃない

YouTube、インスタ、TikTokにまで手をだして…もう海老蔵は止まらない

 市川海老蔵は、ブログTwitterInstagram、YouTube、FacebookTikTokオンラインサロン、そして今話題のClubhouseとほぼすべてのSNS・ネットサービスを制覇している。ただやっているだけでなくどれも相当の頻度で新しい投稿をアップしている。私など想像するだけで辟易としてしまう。しかし、アドレナリンに突き動かされる海老蔵のような「速い」タイプには、こんなこと朝飯前なのだろう。むしろこのくらい「社会生活過剰」の方が気持ちよく生活できるのかもしれない。きっと、明石家さんまと同じく「止まったら死ぬ」タイプなのだ。
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快速電車 – 心

 ただそれにしてもTikTokまではやりすぎなのではないか(笑)。特にお笑い芸人・西村ヒロチョの「ロマンティック鉄道」を演じたTikTokには唖然とした。カメラを見る目力ときれいに整えすぎた眉毛が、オネエ言葉にも聞こえる歌唱にマッチしすぎていて、鬼気迫るものがある。有り体に言って怖い。西村ヒロチョの自己愛が強いキャラクターと、海老蔵のキャラクターが重なり(整えられた眉毛も)、このマニアックな芸を彼が選択した理由が見えるような気がした。

ネットやってる場合じゃない

 また、カジサック中田敦彦のように、自らYouTubeに活動の場を移した芸人と、アドレナリン多寡で、媚びることのできない自我の強さ、それによって孤立することなど、市川海老蔵は共通点が多いように思えた。そうした性格プラス、ワーカホリックな市川海老蔵と、他人から何かを強要されることなく自分発信で、露骨に数字を競い合うインターネットメディアは非常に親和性が高かったのではないだろうか。  しかし、市川海老蔵の本業は役者である海老蔵はワーカホリックで「止まると死ぬ」のかもしれないが、私生活を見せず神秘性を保つのも役者の大切な仕事のはずだ。また、今回のように地震予知などして世間を騒がせるのは、あまりにも無責任だ。海老蔵ほどの有名人でも、ネットメディアにおける「人気投票」の数字の競い合いは、我を忘れて没入してしまうものらしい。むしろ、ワーカホリックな彼らのようなキャラクターこそが、数字の争いに最も心奪われる人種に思える。しかし、露骨な数字の競い合いの中で、オカルトの予言をする事は、自ら墓穴を掘る行為に思える。特に歌舞伎界一の大名跡を継ぐ、市川海老蔵がするべきことには思えない。  とりあえず「海老蔵寝ろ!」である。
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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