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フリマアプリなどでお酒を買うときの注意点。箱や瓶だけということも

限定品や古酒の見極め方。転売品はスルーを

 注意が必要なのは限定品や古酒です。限定品の場合、レア度に合わせてプレミア価格を載せていることが多いです。近年発売された現行のお酒やジャパニーズウイスキーを定価の数倍の価格で出品しているケースも見られますが、基本的にはスルーしましょう。最近は、完全に転売目的で限定酒がすぐに完売することが問題になっています。転売品を買わない文化が広まれば転売ヤーが減るので、そういった出品はスルーしましょう。  古酒の場合は、当時の定価より高くなるのも当然です。まずは、検索して当時の販売価格を把握し、どこまで出せるのかを考えましょう。ただし、どのように保存されていたのかはわかりません。当たり外れがあることはこの時点で覚悟しておきましょう。  写真でコンディションを推測できることもあります。例えば、液面が低下しているのが分かる場合は、わかりやすいですね。空気の出入りがあるので劣化している可能性があります。とはいえ、アルコール度数の高い蒸留酒であれば、気にならないこともあります。筆者の場合、30~40年くらい前のボトルであれば、肩の上くらいなら買っています。肩というのは、ボトルの口から瓶が広がり始めるところです。肩の下まで落ちきっていると相当寒暖差のあるところに置かれていたと判断し、見送ります。
ボトル

画像の商品は未開封品ですが、液面が低下しています。このボトルは許容範囲だとは思いますが、やや心配です

ラベルの日焼けにも注意を

 ラベルが日焼けしているのも避けたほうがいいでしょう。昭和の時代には日当たりの良い棚などにお歳暮でもらった高級酒を並べていることが多かったのですが、当然劣化してしまいます。  もちろん、全部が全部コンディションがいいわけではないので、価格と見合わせて買います。例えば、ラベルは日に当たって印刷が飛んでいるように見えても、液面が一切低下していなければ環境がいいところにあったのかなと想像できます。
ボトル

画像の商品はラベルが日焼けしているように見えますが、液面低下がないので筆者は買いました

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中身が見えない陶器ボトルは……
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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