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東大生が感動した「読みやすいのに、驚くほど教養が身につく本」ベスト3

○『反論の技術 その意義と訓練方法』

香西秀信 著(明治図書)
『反論の技術 その意義と訓練方法』

『反論の技術 その意義と訓練方法』

 皆さんは相手の意見にうまく言い返せなかったなんて経験はありませんか?  僕は、あまり口がうまくないので、何度もそのような経験があります。高校生の頃などは、毎日なにかしらの会話のミスをしていたので、帰り道の途上、ずっと一人反省会をしていたものでした。  こういうときは不思議なもので、あとから冷静になって考えると、いくらでも最適解が浮かんでくるものです。  しかし、いざ臨戦態勢になると、思うように頭が回らず、口も閉じっきりになり、相手の言うことに「ウン」か「ソウダネ」しか言えなくなってしまいます。話し合いも言い負かされっぱなしでした。  それもそのはず。議論を行うなら、まず「反論」から行うべきだからです。

「反論の技術」が必要なわけ

 この『反論の技術 その意義と訓練方法』は、「そもそも議論教育をするのならば、『反論の技術』を身につけるところから始めなくては意味がない!」というところから始まります。  なぜ議論をするのに「反論」から入るのか? それは、すべての主張は何かしらの反論だからです。  たとえば、「他人のものを盗んではいけないよ」という標語については議論が生まれません。100%みんなが「そうだね」と言ってくれるからです。みんなが当たり前だと思っている以上、新しく主張すべきことが生まれません。  議論は「ある意見があり、それに対して新たな主張があるから起こりうる。だからこそ、すべての主張は何かしらの認識に対する反論から生まれるのだ」ということを丁寧に解説してくれています。  本書ではさまざまな例文を引用して「なぜその意見文がダメなのか」を交えつつ、反論の技術について説明しています。 「いつも自分は言われっぱなしだ」という人は一度反論とは何か、議論のイロハから学びなおすのはいかがでしょうか?
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数学界の“悪魔”をめぐる物語
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