更新日:2023年12月25日 18:06
エンタメ

M-1制覇の令和ロマン、次世代エースが「伝説」を残した激闘ドキュメント

トップバッターから第19代M-1グランプリ王者が誕生

優勝決定者

©M-1グランプリ事務局

 ついに審判の時が来た。審査員はどのコンビに一票を投じたのか? 審査員席の向かって左、山田邦子さんから発表される。 山田邦子 「ヤーレンズ」 博多大吉 「令和ロマン」 サンド富澤「ヤーレンズ」 ナイツ塙 「令和ロマン」 海原ともこ「ヤーレンズ」 中川家礼二「令和ロマン」  なんとここまで「ヤーレンズ」3票、「令和ロマン」3票。しかも交互に続くのだ。最後は、松本人志さんの一票で決まる。 松本人志「令和ロマン」 「令和ロマン」が「ヤーレンズ」を1票差で差し切り、初代王者「中川家」以来のトップバッターから第19代M-1グランプリ王者に輝いた。

「新時代の到来」を感じずにはいられない

©M-1グランプリ事務局

 松本さんは「『令和ロマン』は1本目より強いネタを残していた。根性勝ちだ」と評価。昨今はファーストラウンドでインパクトを残しすぎて、最終決戦で笑いを落とすコンビが多い。現にファーストラウンド1位から優勝したコンビは2018年の「ミルクボーイ」まで遡る。  敗者復活戦Bブロック「ナイチンゲールダンス」対「オズワルド」。初めて準決勝進出を果たした、「令和ロマン」と同じ「神保町よしもと漫才劇場」で活躍する「ナイチンゲールダンス」が昨年まで4年連続決勝進出している「オズワルド」に圧勝。敗れた「オズワルド」伊藤俊介君が呟いた。 「新時代の到来といったところでしょうか……」。 「霜降り明星」が優勝した2018年。そして「第7世代ブーム」が到来した。そして、ついに「霜降り明星」より後輩の漫才師がM-1グランプリで優勝を成し遂げた。また新時代の扉が開いた。おめでとう! 「令和ロマン」!
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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