シェアハウス内で頻発する盗難トラブル。「自分の家なのにちっとも気が休まりません」
汚い、狭い、盗難、性の乱れ、住人いじめなどさまざまな問題を抱える“激安シェアハウス”が存在するという。オシャレなイメージで定着した感のあるシェアハウスだが、その安さゆえに多くの問題を抱えるような物件もやはり出てきたようだ。ブームの裏に密かな広がりを見せる“激安シェアハウス”の実態を調査した。
「ハウス内での盗難トラブルがとにかく多い。おかげで自分の家なのにちっとも気が休まりません」
そう漏らすのは、大阪市内の飲食店従業員の住田健さん(仮名・27歳)。住まいは9LDKに改装された市内にある一軒家のシェアハウス。部屋は3畳で家賃は1万5000円。自身のほかに20~30代の男女8人が暮らしているという。
「去年、住人のDVDやゲームソフト、ペットボトル貯金が消える事件が次々と起きたんです。一番被害が大きかったのは私で、部屋に置いてあったノートパソコンを勝手に使われ、自分の銀行口座から身に覚えのない口座に20万円を数回に分けて振り込んでいた形跡があったんです」
シェアメイトの誰かが犯人だと思った住田さんは、部屋に隠しカメラを仕掛けて証拠を押さえようと試みる。すると、1週間もたたないうち犯人の姿を捉えることに成功したとか。
「犯人は当時入居2か月目の23歳の男性フリーター。カッとなって殴っちゃったので、盗ったカネの返却とハウスを出ることを条件に警察には通報しませんでした。自分の不用心さもあったとはいえ、どんな素性の人間が来るかわからないのが激安シェアハウス。この件で、改めてそのことを思い知らされましたね」
それまでも住民たちは普段から食事をシェアしたり、飲み会なども頻繁に開いていて仲は悪くなかった。だが、一連の事件を機に住民同士が心のどこかで警戒するようになったという。
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<取材・文/週刊SPA!編集部>
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