百合漫画は“女心”を知るための最良のツールだった!【カリスマ男の娘・大島薫】
―[カリスマ男の娘・大島薫]―
見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
百合が好きだ。
百合とは女性同士の恋愛や恋愛に近い友愛を描いた作品を指す言葉だが、ボクはそういったものが好きだ。特に社会人百合と呼ばれるジャンルが一番アツい。
最近特にハマっている社会人百合漫画が『2DK、Gペン、目覚まし時計』という作品。ルームシェアをしているOLと、漫画家を目指す女性作家の日常で起こるアレコレを描いた漫画だが、女性同士の距離感が非常に興味深い。
個人的な百合の趣味として、ボクの希望は「セックスはして欲しくない」ということが挙げられる。これは別にレズビアンの方を否定する意味ではなく、あくまで作品という視点ではそのほうが面白い。女の子として、女の子というものには憧れるけれど、性的なことをしたいかどうかは自分自身わからない。そんな女性の微妙な距離感がもどかしく、愛おしいのだ。
あくまで異性が好きな、いわゆる「ノンケ」と呼ばれる女性たちが、女友だちと手を繋いだり、一緒に寝たり、キスをしたり。そういう感覚は女性ならではだなと思う。
女性は「ノンケ」でも女同士のキスに抵抗が薄い
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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