ウォークマンを買えなかったからアイワのカセットボーイ。思い出の80年代オーディオ名鑑
80年代は音楽番組がたくさんあっただけでなく、レコードからカセットそしてCDと音楽を楽しむツールがうつり変わった時代。そんな時代に青春を過ごしたオーディオ好きたちが集結し、当時憧れていたオーディオや80年代の音楽の楽しみ方に花を咲かせました!
80年代からバンドを組み、現在でも仲間と演奏。音響などのPAもこなす淡路氏(55歳)、都内にあるイタリアンレストランのオーナーシェフの亀田氏(53歳)、出版社勤務で80年代は欲しくても手が出なかったオーディオを今、買い集めている八満氏(47歳)。3人のオーディオ好きが80年代を振り返る――。
淡路:私の場合、80年代はミニコンポとラジカセで音楽を楽しんでいました。アパート暮らしだったので、昼はコンポで聴き夜はラジカセ。近所迷惑を考えて、音の大きさに配慮してた気がします。
亀田:私もミニコンポを持ってました。兄貴も自分のを持っていたので、家に2台もミニコンポがありました(笑)。80年代のオーディオで印象的だったのは、レコードプレーヤーではPL‐7Lなどパイオニアが人気だったこと。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1354335
スピーカーはBOSEの音質が群を抜いていました。僕は101MMシリーズが値段的にも手ごろだなと思って買い、今でも使っています。コンパクトで置き場所にもそれほど困らない。どちらも一度購入したら、長くずっと使える名品ですよね。レコードプレーヤーの場合、消耗品は針だけですし。私の店で使っているレコードプレーヤーとスピーカーは、かれこれ30年以上たちますが、今でも現役で活躍してくれています。
八満:レコードプレーヤーは、デノンのDP‐57M、DP‐59Lを使っていた人も多かったですね。
淡路:オーディオマニアのなかには、コンポやスピーカーを自作している人もいました。
八満:電圧とかまで気にしてコンポを組んでましたよね。でも、そこまでして組んで聴いていた音楽がアイドルだった人がいて、ウケましたけど(笑)。
私はどちらかというと、ジャズにハマっていたのでレコードを買い漁っていました。六本木にWAVEという有名なレコードショップがあって、当時はそこに買い物に行くのが本当に楽しみだった。その店があった場所は、六本木ヒルズになってしまいましたが。
亀田:当時は、都内にも中古のレコードショップがたくさんありましたよね。
八満:そんな感じでずっとレコードを聴いていたので、CDという規格が出たときには「こんなモノで誰が音楽を聞くんだろう」って思っていました。まあ、その後あっという間にCDで音楽を聴くのが当たり前になって、今では音楽をダウンロードして聴く時代になった。
青春時代に買った&憧れたオーディオや懐かしい音楽との思い出を振り返る
『80's青春男大百科』 マイケル富岡、向谷実ほか80年代を象徴する人物たちの貴重な証言。さらにはカルチャー、アイテム、ガジェットで、世の中がバブル景気に突入する直前のあの時代を振り返る! |
ハッシュタグ