山田ゴメスの俺の恋を笑うな
ナッカム
ホンのみじかい時間だが、
女子大生と語らう時間があった。
そして、語らいの最中、
彼女のスマホに電話が入り、
彼女はこんな風に受けた。
「ああ、ナッカム!?
久しぶり〜! 元気ぃ?」
私はそのやりとりを聞いて、
少なからず面を喰らってしまった。
「人と話すときは、キチンと
ケータイの電源切っとけよ!」
……などといったことでは全然なく、
「中村」
という名字を持つ人に対する、
イマドキのヤングたちが付ける、
あだ名のセンスに、
である。
(もしかすると、相手が本当に「ナッカム」という名の外国人だった可能性も否定できないが、漏れ聞こえる声が男子の流ちょうな日本語だったので、ほぼ間違いなく中村クンだ)
たとえば、私が中村さんを、
親しみをこめて呼ぶなら、
思いつくのは
「なかむらちゃん」
「なかやん」
あたりがせいぜいで、
どんなに頑張っても、
「なかむー」
を捻り出すのがやっとだろう。
自信を持って断言するが、
サッカー選手みたいでカッコイイ
「ナッカム」
には絶対にたどり着かないのである。
こう、たやすく
日本語を英語っぽく
アレンジできる
のは、もしかすると
J-POP世代特有の
感性なのかもしれない。
何はともあれ、
言語というものは、
我々の気づかないうちに
日々進化しつづけている
ということだ。
2012.02.06 |
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