郷・GO・郷!

 近頃、私のi-Podから流れているのは、もっぱら

郷ひろみだ。

 夜更けに原稿を書き終えて、缶コーヒーを片手に

HIROMI-GO

ハリウッド・スキャンダル

を小音量で聴きくつろぐひとときは、私の秘やかな楽しみだ。

 ちなみに、私のi-Podに入っている邦楽は、いわゆるJ-Popより
昭和歌謡が圧倒的な比率を占めている。

 ’93年Jリーグが発足し、そんな「J」な感じのブームに乗じて
「J-Pop」という言葉がドサクサにまぎれて生まれ、やがて「歌謡曲」に代わり流通したわけだが、代わったのは、なにもカテゴリー名だけではない。

 この時期を境に、音楽の質もドラスティックに変わってしまったのである。

 私は、すべての曲とは言わないが、J-Popになり変わってからのロックをベースとする、
打ち込みメインで構成された楽曲にどうも馴染むことができない。

 やはりJ-Pop以前の、ビッグバンドジャズをベースとする、
一発勝負的な生のアンサンブルで構成された楽曲が好きなのだ。

 もっと平たく言うなら、ロック(系)よりジャズが好きなのだ。

 職人的なテクニックをもつミュージシャンたちによって奏でられるフルオケをバックに、はっきり日本語とわかる詩を乗せる……

これぞ昭和歌謡の魅力だと思う。

 そもそもJ-Popって、字切りが洋楽っぽいから歌詞も聴き取りにくい

 カラオケでも歌いにくいじゃないですか。

 今度、私はカラオケで、郷ひろみの「男の子 女の子」に挑戦するつもりである。

 日本語を英語チックに歌わされるのは、もうたくさんだ!

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かっこよすぎ。
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PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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