山田ゴメスの俺の恋を笑うな
アリナシで言えば有り?
とある雑誌の取材で、六本木にある金魚に行ってきた。
ご存じの方も多いかと思うが、金魚はダンサー(兼ホステス)の大半をニューハーフが
占める、老舗のショーパブである。
赤を基調に、と言うよりほぼ全面赤で統一された内装とシャンソンをアレンジしたような
聞き慣れないBGMが、なんとなくデカダンスだ。
ニューハーフの金言や、こだわりの美容ノウハウに触れたいがため足繁く通う女性客も多いらしく、より鮮度の高い刺激を求める芸能関係の出入りも頻繁だと聞く。
私はこれまでコッチの世界には案外無縁の半生を過ごしてきたと言って良く、例外に漏れず
「ニューハーフ=青い髭剃り痕を厚いファンデーションで隠したヒトたち」みたいな
イメージを捨てきれない、古いタイプの人間であったわけだが、
そんな先入観を見事に打ち砕くくらいに彼女たちは美しかった。
事情通の話によると、今のニューハーフたちは日進月歩の医学やメイク技術云々を若いうちから
いろいろと仕込んでいるせいか、いわゆる汚れ系はトレンドから外れ、
減少の一途を辿っているらしい。
美女と一緒に食事や旅行や、あわよくばセックスしたい……という願望を未だ抱きつつも、
どこか億劫で、つい男だらけの飲み会に心地よさを感じてしまう最近の私としては、
男の性別を受けて生まれながら、
女性に負けないだけの女性としての器量を持つ彼女たちは、
カノジョとしてもしかするとベストなのではないか?
とは言え、「案外無縁」などと言いつつも、じつは15年ほど前、ニューハーフヘルスでフェラチオ
されて勃起したけど、同じく勃起させながら私のチンポを舐めている彼女を見て萎えてしまい未遂に終わった経験を持つ私としては、再度のチャレンジがどんな幸福もしくは不幸を導き出すのか、正直よくわからない。
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