山田ゴメスの俺の恋を笑うな
脚にもくびれを!
トータルボディのくびれ
ばかりに目が行って
脚のくびれ
にこそ、ただよう
女性のエロティシズム
を、我々少なくとも日本人は
見逃しがちなのではないか
と、私は常日頃からにらんでいる。
脚を女体にたとえるなら、
太ももはバスト
であり、
ふくらはぎはヒップ
である。
だとすれば、当然
バスト(=太もも)には
それなりの肉付きが
あって欲しいし、
ヒップ(=ふくらはぎ)にも
ぺたんこじゃなく、
ぷりんと引き上がった
存在感を示してもらいたい。
さらに重要なのは、
ウエストに相当する膝まわり。
ここが
きゅっと締まっていて、
膝小僧や膝後ろの二本の縦スジが
くっきりと浮き上がって
いたりしたら最高だ。
しかも、脚のくびれにはもう一点
足首という重要な箇所がある。
ここの肉が、
アキレス腱をぼんやり
包み隠してしまうほどに
たぶっている脚
は、いくら骨格が優れていようと、
厳しい物言いだとは思うが、
「美脚」とは言い難い。
夏というせいもあってか、
街を歩けば脚をめいっぱい露出している
女性を頻繁に見かける。
とくに最近の若い世代は、
食い物がいいのか
椅子に座る生活が日常となっているのか、
長くてほっそりとした脚を持つ女子が
めっぽう増えている。
しかし、彼女たちの脚は
どこか棒のようで
のっぺりとメリハリがないのだ。
言い方を変えると、
脚に緊張感がない。
やはり、
食い物の影響なのか、
それとも部活で一定時期、
脚を鍛える習慣が
もはや時代遅れなのか、
理由はわからない。
昔から、
「足を使って〜をする」
とは、よく言われるが、
たとえば、
「足を使ってお目当てのワンピースを探す」
「足を使って地取り捜査をする」
「足を使って借金返済のための現金をかき集める」
といった切迫感自体が、
もしかすると、
今日のニッポンから失われつつある現実が
脚に象徴されているのかもしれない。
別に借金を奨励しているわけではないのだが、
なにか物足りなさを感じるのも
たしかといえば、たしかである。
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