スポーツ新聞いまだ健在?

 少し前、
デイリースポーツ
中面を読んでいたら、

「虎の藤浪よ、
スーパースターになれ」

という記事が組まれていた。

 そして、そこで
たとえ的なひきあいとして
過去のスーパースターの面々が、
写真付きで掲載されていたのだが、
そのラインナップが
なかなか味わいがあって
楽しませていただいた。

王貞治
長嶋茂雄
イチロー
松坂大輔
松井秀喜

……と、きて
まあここまでは
いたってまっとう
なんだが、
ここからの
しっちゃかめっちゃかぶり
が、すごいのだ。

レディ・ガガ
マイケル・ジャクソン

……と、比べる
職種と人種が
まず
常道を逸しすぎて。

スターにしきの

……と、いきなり
ホントにこの人でいいの?
ってくらい急降下し、

アントニオ猪木
ジャイアント馬場
三浦知良
ベッカム
マラドーナ

……と、かなり偏った
スポーツ種目と人選で
飛ばしまくり、
最後のシメは

ディープインパクト!

「馬かよ!!」

と、思わずドトールの席で
ツッコミを入れてしまったが、
こういう

「時間がないから
5分以内で
考えついた
スーパースターを
全部載せちまえ!」

といった風な
まったくひねりの跡を
感じさせない
豪快かつ大ざっぱ
誌面づくりこそが
スポーツ新聞本来の
醍醐味
なのではなかろうか。

 過去に
スポーツ新聞の芸能欄
こき下ろす原稿を
書かせていただいたが、
こんな記事を
目の当たりにできるうちは

まだまだスポーツ新聞も
捨てたもんじゃない

ということだ?

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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