山田ゴメスの俺の恋を笑うな
ヒットが打てるおまじない
きのう、
同じ草野球チームに所属する
甲子園出場経験有りの若手部員から、
バッターボックスに入ったとき、
(ピッチャーが足を)
あげた!
(足を)
さげた!
(ヒット性のあたりが)
イッた!
と、ピッチャーのモーションに合わせて
口にしながらスイングすると、
タイミングが取りやすいですよ
と、教えてもらった。
野球に行ったら、かならず最低限なにかひとつだけ
学んで帰ろうと心に決めている私は、
(複数のアドバイスをもらっても、2つめ以降はあえて受け入れない。年齢的に、どっちも身につけられなくなる可能性が高いからだ)
とりあえず彼に言われたとおりのことを、自分の打席で試してみた。
すると、最近、湿りがちだった私のバットだが、
そして、この日も結果はピーゴロとショートフライに
に終わってしまったのだが、
これまでとは明らかに違う当たりの
ファール
を連発することができたのである。
こいつはいいや!
と、さっそく道を歩いているときも、一歩一歩を踏み出しながら
あげた・さげた・イッた・あげた・さげた・イッた……
とつぶやきつつ、イメージトレーニングを繰り返しているのだが、
つぶやいているうちに、いつの間にか
どうも、そこで思い浮かべるべきピッチャーの投球フォームが
(ブラウスを)
あげた!
(パンティを)
さげた!
(入れたら)
イッた!
と、エッチなイメージにすり替わってしまうのだ。
股間のバットがフルスイング!
ってやつだ。
まだまだ一野球人として、
修行が足りない!
そうおのれを恥じる私であった。
よくよく思い返してみると、最後は
「イッた!」じゃなくて、
(ボールが)「来た!」だったし……。
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