メルセデス・ベンツが日本で売れる理由――博打的なSUV戦略がヒット、超富裕層向けは3510万円も
A、B、C、E、S、G……、といえばメルセデス・ベンツのラインナップ。ここにGLSやGLEなどのSUV軍団が加わり、さながらEXILE一族のようであります。昨年16年ぶりに日本国内で一番売れた輸入車ブランドになり、今年はSUVで大攻勢。パーフェクトイヤーならぬSUVイヤーで、ベンツは今年も天下取りを狙います。
西村直人=文 Text by Naoto Nishimura
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆一族が日本に大集結のメルセデス・ベンツ。今年も輸入車1位はオレのもの?
メルセデス・ベンツの勢いが止まらない。日本自動車輸入組合によると’15年度の車名別輸入車新規登録台数は16年ぶりにメルセデスが首位で6万4001台、2位のフォルクスワーゲン(5万333台)に1万台以上も差をつけた。
’14年度は僅差でワーゲンが首位だったのだが、メルセデスが首位に立ちワーゲンが首位陥落した最大の要因は、なんといっても昨秋に発覚したディーゼルエンジンの排出ガス不正問題の影響が大きい。
先だってのワーゲンの発表では、「これまでに約6500万件の文書が法的状況の精査のため関係者に対して提出されている」とのことだが、失った信用を取り戻すことは容易ではないだろう。
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