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ラーメン店が喜ぶ「儲けが大きいトッピング」は?

「食」に関する情報が溢れている昨今。今回SPA!では「食べログ」や「お願い!ランキング」ではわからない、食の危険性やニッチな話題をランキング化し、食に関する裏情報を追った。 ◆ラーメン店はのりや卵を頼まれるほど儲けが大きい
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のり玉ラーメンなど注文すれば店の思うつぼ?

 分厚いチャーシュー、山盛りの野菜、中が半熟の煮卵……。スープと麺だけでもラーメンは十分にウマいが、やはりトッピングは豪勢にしたくなるのが人情。そんなラーメンのトッピングで“お店の人が喜ぶもの”すなわち、原価が安く、儲けが大きいものはなんなのか。生存競争の激しい東京でラーメン店を15年間営んできた店主に、匿名を条件に語ってもらった。 「お店にとって一番嬉しいのは、のりですね。1人前20円で仕入れて、100円で出せる。しかも、仕入れの段階で食べやすいサイズにカットされているから、袋から出してのっけるだけです。手間もかかりませんからね」  のりと原価が同じ煮卵は、手間の部分で少し儲けが劣るそうだ。 「卵自体の仕入れ値は安いですが、卵を煮るガス代や、漬け込むタレの調味料費がかかります。それに、卵の殻を剥くという手間もかかるので、のりよりは若干儲けが薄いですね」  某有名大盛りラーメン店の野菜マシと言えばもやしが大半を占めているが、この野菜トッピングもお店の旨みは大きい。 「もやしは、値段の変動が少ない。季節に関係なく安定した価格で供給されるので、無料で増量しても損は少ないし、有料ならば儲けは大きいですね」  逆に注文されて一番困るトッピングは、意外にもチャーシューだという。 「チャーシューに使う外国産豚肉の価格は10年前に比べて5倍になっています。以前はチャーシューが一番儲かるトッピングでしたが、今は注文されると困る商品ですが、外すわけにもいきませんからね」 ◆お店が儲かる!原価率の良いラーメンのトッピング ベスト3 【1位】のり 販売価格100円で原価20円 【2位】煮卵 販売価格100円で原価20円 【3位】野菜(キャベツ&もやし) 販売価格100円で原価30円 【某有名ラーメン店店主】 ラーメン業界歴15年。現在は、都内で小さなラーメン店を経営している。ラーメン業界だけでなく、輸入食品などにも詳しい ― [食の裏側]ランキング【3】 ―
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