「日本の鉄道」は完全にガラパゴス化している

「日本の鉄道は世界一」。国内の鉄道関係者はしばしば胸を張る。政府も高速鉄道などの輸出に積極的な姿勢を見せている。だが……。

「日本の鉄道は世界一どころか完全にガラパゴス化しています」

新幹線・車両基地 こう話すのは、業界事情に詳しい鉄道ジャーナリスト。

「海外のある鉄道関係者が新幹線の視察に訪れた際、『平均遅延時間は1分未満です』と自慢したら失笑されたとか。そこまでの定時運行性は海外では誰も求めていません。また、安全性にしても欧米は“事故はゼロにはならない”前提で被害を抑えるシステムを考えますが、日本は“安全神話”にこだわります。このように、日本のアピールポイントは海外の求めるものと完全にずれているんです」

 こうしたガラパゴス化を象徴する例が、先日のインドネシア高速鉄道の受注失敗。ライバル中国にさらわれて「インドネシアは安全性を犠牲にして安さを選んだ」と批判する声が上がっている。

新幹線・運転席「そもそもそれが大間違い。実は中国の高速鉄道はその安全性が高く評価されているんです。2011年に40人が死亡する事故を起こしましたが鉄道運行の基本を無視したヒューマンエラーが原因で技術不足ではありません」

 実際に世界の鉄道市場で日本のシェアは雀の涙にすぎない。

「長年鉄道ビッグ3といわれるボンバルディア(カナダ)・シーメンス(独)・アルストム(仏)がシェアを分け合ってきましたが、ここ数年で中国が台頭。日本は日立製作所がイギリスでトップシェアを獲得しているのが目立つ程度。現状ではとても日本の鉄道が世界一とはいえませんよ」

 新幹線時速320km運転や電車のエネルギー効率など、世界に誇るべき技術があるのも事実。しかし、強みを勘違いしたままでは鉄道の輸出成功はなさそうだ。

★ガラパゴス化した日本の鉄道技術は世界に通用せず!?

photo by Rsa (CC BY-SA 3.0) & Asacyan (CC BY-SA 4.0 International) via Wikimedia Commons
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