子供用抗うつ薬、滝行用シャワーヘッドが発売!? 【2016年流行予想 自己啓発・精神医療分野編】
メジャーなヒット予測には取り上げられず、一般的には知られていない……けれども、’16年、流行るかもしれない現象を専門家に聞いてみた
「利に聡い連中が、『新しい革袋に古い酒』、あるいは『当たり前のことを異常だと言い立てる』か、そのどちらかで需要を増やそうと図ったり、意表を突く組み合わせで善良な市民を煙に巻くことで“ブーム”をつくるのが、このジャンルの常套手段」と指摘する精神科医・春日武彦氏。
グーグルやアップルなど世界的なIT企業がストレス軽減、集中力や生産性がアップする、と社員研修に取り入れていることで今、話題の「マインドフルネス」などもその一例という。
「仏教、禅の瞑想法という、従来あった精神修養のメソッドが『科学』を装って再登場しつつあるのが最近の動向です。そのような常套手段に沿って予測すると、家庭のシャワーに取り付けて手軽に滝行(滝に打たれて瞑想する)ができるシャワーヘッドがCDとセットで売り出されると私は見込んでいます」
また、「赤ん坊も幼稚園児も小学生も、親の手に余る子供はみんな『実はうつ病が原因だった』という説が広まりそうです。製薬会社も『子供用抗うつ薬シロップ/いちご味、メロン味』などを売り出し、子供にやたらと飲ませて事故が多発するかもしれません。同様に、前立腺肥大の薬など、とにかく精神医療とは全く無関係なジャンルの薬が『実は認知症に効くらしい』などと騒がれそう」
しかし、どれも「医学的根拠に乏しく、やがて『信者』のみがそれを飲み続ける顛末を迎える」ので、情報に踊らされないようご注意を!
【春日武彦氏】
’51年生まれ。精神科医、作家。都立松沢病院部長、都立墨東病院精神科部長などを経て現在も臨床に携わる。著書に『待つ力』(扶桑社)など
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