メルセデスがイモに感じるほど美しいジャガーのSUV。10年後ならアンダー300万円も可能?
もう1人は、ジャガーのデザインディレクターであるイアン・カラム氏(62歳)です。
カラム氏は、フォードでデザイナーとしての修行を積んだ後、DB7以降のアストンマーティン車をデザイン。高級車すぎて見たことないかもしれませんが、有機的でふるいつきたくなるような滑らかな面を持っております。
⇒【写真】はコチラ(ジャガー初のSUV Fペース)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1190160
その後’99年からジャガーに移籍しましたが、氏がその才能を遺憾なく発揮し始めたのは、’08年にフォードがジャガー株をインドのタタ・モータースに売却してからでしょう。なぜなら、タタはフォードと違ってジャガーのクルマ作りに一切口を出さなくなったからです。
’10年に発表されたジャガーXJは、それまでのXJの面影をすべて捨て、まったく新しい高級セダン像を提案していました。それは恐ろしく前衛的でありながら極めて格調高く、メルセデスあたりがイモに感じるものでした。元日産チーフデザイナーの故・前澤義雄氏は、XJをして「書道のようなデザイン。大家がサラリと書いたような風情がある」と絶賛したものです。
以後のジャガーデザインは、Fタイプ、XE、XFと、すべてこの「書道テイスト」でまとめられています。どれも前衛的で美しく、どれもこれもメルセデスがイモに感じます。
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