マツコも惚れ込んだ!? 大川Pの魅力とは?――『5時に夢中!』大躍進のワケ
ではなぜ、大川はゴジムという唯一無二の番組を作り得たのか? まず大川はゴジムをこう分析する。
「『5時に夢中!』は、他局では言えないこと、言う必要のないこと、つまり“余計なこと”を言ってもらう番組です。そのために大切なのは、出演者に気を許してもらうこと、信頼してもらうことです」
ではその信頼を、いかにして勝ち得たのか?
「一緒に飯を食い、酒を飲むことが一番だと思っています。いかにも体育会系の考え方ですが、僕はこれしか知らないので……」
「たくさん食べて大酒を飲んで、プロレスと野球の話をして、あとは笑っているだけ。強いて言うなら「コイツ、何も考えてないな」ということがバレて、相手が思わず気を許してくれるのかもしれません」
驚くほどに前時代的な考え方。しかし“底が丸見えの底なし沼”ともいえる大川の魅力にその身を託したのか、番組当初からのコメンテーターを務めるマツコ・デラックスは国民の人気者にのぼりつめた今でも、番組を卒業していない。そうしてコメンテーターたちは、彼の言う「他局では言えないこと、言う必要のないこと」を話し、番組は話題を呼んだ。つまりゴジムの人気の素は、大川貴史という人間の魅力によって生まれたのだ。考えてもみてほしい。この世で何が一番何に心許せるのかといえば、無邪気に腹をこちらに見せて転げる犬だ。そこに多少の読み書き計算を足したのが、大川という人間だ。
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