修学旅行中にデリヘルを呼んだ“デリヘル先生”のてん末
―[村橋ゴロー]―
先日、ネットでこんなニュースを見かけた。
徳島県教委は10日、修学旅行の引率中に派遣型風俗店(デリバリーヘルス)を利用し、サービス内容をめぐってトラブルを起こしたなどとして、県内の小学校の男性教諭(28)を懲戒免職とし、発表した。
※1.<県教委などによると、教諭は10月、1泊2日の修学旅行を引率中、児童らも宿泊した大阪市内のホテルの自室に、派遣型風俗店の女性を呼んだ。サービス内容を巡ってトラブルになり、警察に通報された。男性は署で事情を説明するため、無断で外出。早朝、児童が教諭の不在に気付いて発覚したが、他の教員が引率し、修学旅行を続けたという。>
要は、修学旅行中に先生がデリヘルを呼んでしまったと。「デリヘル先生」。見出しが勝負のネット記事において、これほどまでに美味しい事件はない。そして気になるのが、記事のなかにある
“サービス内容を巡ってトラブルになり”
という一文だ。最初にこれを観たとき、筆者はこう思った。
デリ嬢とサービス内容を巡って、妥協を許さぬ熱血先生。いや、妥協しろよって話なんですがね。
「『キスから始める』とサイトに書いてあったじゃないか! ボクはキスから始めて、ムードを重視したいんだよ!」
もしくは、
「オプションの痴漢プレイ料金まで払っているのに、何だキミのやる気のなさは! 台本まで書いてきたのに! さあ、台本23ページ目からやり直し!」
一体、どんなトラブルがあったというのだろう。また、問題になったひとつが、
“児童らも宿泊した大阪市内のホテルの自室に、派遣型風俗店の女性を呼んだ”
点にある。しかしここも、筆者の想像が働いた。小学校の先生といえば薄給で、しかもオンとオフの境目もないほどの重労働。そんななか、この男性教諭の唯一の趣味がデリヘルだったに違いない。地元・徳島のデリはもう攻めつくした。そして、こう思ったに違いない。
「大阪のデリに行ってみたい!」
都会のオンナのプレイたるや。しかし土日は生徒のプリントづくり、そもそも薄給ゆえ大阪までの遠征費が捻出できない。
「せや! 大阪への修学旅行が今度あるやんけ! 利用したろっ!」
これなら遠征費も浮くし、ホテル代もタダ。完璧な計画である。田舎の小学校教諭の小さな夢。そうまでした“完全犯罪”の果てに、「キスを拒否された」「やる気のないサービス」なら、そりゃトラブルにもなるだろう。いや、そうであってくれ。世知辛いニュースばかり踊るなか、せめてもの余白を、せめてもの遊びを。しかし現実は違った。
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