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自衛隊の貧乏な日常生活「駐屯地のトイレットペーパーは隊員が自腹で購入している」/連載 第1回

 どれほど自衛隊が貧乏なのか、その驚愕の現状をミリオタ腐女子「梨恵華」がレポートしますね。  まずは、赴任したての駐屯地に自衛官A君が外出先から帰ってきたときのお話です。彼はその朝から腹の調子がおかしく、我慢も限界に達していたのだそうです。  基地に帰ったら、真っ直ぐにトイレに飛び込み、脂汗とひきつるような緊張からやっと解放されたのだそうです。ほっとしてトイレットペーパーを取ろうと手を伸ばしましたが、「あ、ここは駐屯地だった! ヤバい」と嫌な予感が彼の頭を横切りました。  この自衛隊の駐屯地にはトイレットペーパーは常備されていません。自分のロッカーの中にはマイトイレットペーパーがあります。これほど慌てていなければそれを持参でトイレに来ましたが、今日は心身の余裕がなかったのです。  バックの中にティッシュペーパーが入ってないか探したがありませんでした。 自衛隊は貧乏「トイレットペーパーは自腹だった!」 しかし、あるものが彼の手に触れました。汗っかきの彼は汗を拭くためにいつも常備しているフェイスシート「ギャツビー」でした。A君はツイッターでのケッツビー騒ぎを知っています。あの騒ぎが頭の中を駆け巡り、「まさか、俺のターンなのかよ」と眩暈がしたと後でその気持ちを語っていました。  「氷冷アイスダウン! 爽快リフレッシュ ベタつき・汚れ ゴシゴシふきとる」とパッケージに大きく書いてありました。さらに、「メントール成分高配合で、長時間持続してクールな使用感」と説明されています。どの言葉も彼には「やめてくれ!」というキャッチコピーでしたが、いつまでもトイレの中に籠っているわけにはいきません。ほかに方法はどこにもなかったのです。  自衛官A君は覚悟をきめて1枚を取り出しました。「ぐっ」と思わず声がでたと言っていました。  その一日は人には言えない爽快感を味わったようです。「だが、想像よりはましだった。」と自嘲気味に説明もしていました。
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政府の極端な節約と貧乏すぎる自衛隊の実態が…
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自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……

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