更新日:2022年08月21日 11:47
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風俗嬢は勃たずに落ち込む私に言った「すぐに謝る男の人、あんまり好きじゃない」――爪切男のタクシー×ハンター【第十八話】

 次に目覚めた時、時刻は昼の十四時を少し過ぎた頃だった。職場には、元旦出勤をしてきた社長の姿があった。 「おはよう!」 「おはようございます。あけましておめでとうございます。社長」 「はい、おめでとさん」 「すいません、職場で年越えちゃいました」 「そんなに大事な仕事残ってたっけ」 「実は……」  私は彼女と別れそうになっていることを社長に相談した。 「別れた方がいいね!」 「へ?」 「元旦から独り身に戻るなんて切りがいいじゃん! 逆に縁起がいいよ!」 「他人事だと思って……」 「おめえさん、今年はいい年になりそうだね~」 「はぁ……」 「じゃあ、お年玉あげるから、これで風俗でも行っといで! そんで帰りはタクシーで帰っていいよ」 「え……こんなにもらってもいいんですか」 「ほら、もういいことあったじゃん」  社長命令により元旦から風俗に行くことになった。
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社長からもらった五万円を握りしめて風俗店を探す
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死にたい夜にかぎって

もの悲しくもユーモア溢れる文体で実体験を綴る“野良の偉才”、己の辱を晒してついにデビュー!

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