トヨタC-HRはアメリカのイナカッペに買ってもらわにゃならないクルマ
そしてトヨタは、もう一台イナカッペ用のハイブリッドカーを用意しました。それがこのC-HRです!
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どうです。カッコいいでしょ!? イナカッペの私は、第一印象から「カッコいい!」と思いました!!
実は第一印象抜群のデザインは、毒がないから飽きが来るのも早いんだけど、この攻殻機動隊的なデザインに対しては、「トヨタよ、よくやった!」と称賛したいです。
デザインを優先したので、後席頭上はやや狭く、ラゲージスペースも広くはない。でも実用上は問題なし。あの石部金吉イメージのトヨタが、デザインを優先してこんなクルマを出してくれたこと自体スバラシイじゃないか!
中身はおおむねプリウス。1.2リッターターボのガソリン車もあるけれど、初期受注の8割近くがハイブリッドとのこと。とにかく日本人はハイブリッドが大好きなのです!
乗ってみると実にイイ。ボディはしっかり、乗り味はしっとりしなやかで、SUVにありがちな重心の高さをまったく感じない。プリウスと同じ1.8リッターガソリン+モーターのハイブリッドシステムもいよいよ洗練され、スムーズかつパワーも十分。乗り心地の良さは明らかにプリウスを上回っており、高級感もある。センターコンソールも洗面器みたいじゃないし、これはトヨタのハイブリッド車史上最良のクルマではないか!?
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ガソリン車のほうも悪くはないけど、エンジンが眠くて凡庸。4WDなので雪国の方はこちらでしょうが、私が選ぶなら断然ハイブリッドだ。
折しも世界的なSUVブーム。このC-HRも当然グローバル商品で、世界100か国以上で販売される。欧州では日本同様、ハイブリッドと1.2リッターガソリンターボの2本立てだが、アメリカではハイブリッドは設定されず、2リッターガソリンエンジンのみになるという! SUVを買う人はややイケイケ系なので、草食イメージのハイブリッドは合わないという判断か?
しかし日本で乗るなら、C-HRのハイブリッドは実にイイ。これに乗ってりゃ、自分はいま未来に乗ってると思えるはず。それがたとえガラパゴスだっていいじゃないか。ここは日本なんだから。
【結論】
日本では「プリウスのSUV」と捉えられているC-HR。その出来はプリウス以上! ただしグローバルで見れば、これは決してプリウスのSUVではなく、ガソリン車が販売の大半を占めることになるでしょう

C-HRは、「コンパクト・ハリアー」なのかと思いましたが、「コンパクト・ハイ・ライダー」や「クロス・ハッチ・ランアバウト」の略だそうです。ガソリン車は251万6400円~、ハイブリッド車は264万6000円~


C-HRはトヨタの新世代プラットフォームTNGA(Toyota New Global Architecture)第2弾車(第1弾は現行プリウス)。TNGAを“TENGA”と間違うのはオレだけですか?(担当K)
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中 1
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