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結局、最後に儲かるのは資本家? 今後の「トランプ・マジック」に要注意

すでに「トランプ疲れ」のニューヨーカーたち

 その2カ月後、2月上旬にもニューヨークへ行って来た。トランプ氏が大統領就任後に、アメリカの空気がどう変わったかを感じてみたかった。その変化の中に次の時代の芽があると思ったからだ。  トランプ大統領が自宅としているトランプタワーの前に行くと、12月のような交通渋滞もなく、見物客が押し寄せてくることもなかった。しかし、2カ月前よりも強力な武装をした警察官たちが、防弾チョッキを着てマシンガンを手に持って立っていた。その光景は一種、異様な威圧感があった。  知っての通り、トランプタワーの隣は宝石店のティファニーである。こちらの入り口にも武装した警官が2人、立っていた。物々しい雰囲気であったが、それ以上に、そうせざるを得ない今のアメリカの現状を象徴する風景だった。  普通、新大統領が誕生した時、その国には大きな期待と喜びがあるはずだ。間違いなくオバマ大統領の時には、そのような雰囲気が溢れていた。それは民主党支持、共和党支持ということを越えて、新しい時代を迎えることに対する期待である。  しかし、12月にニューヨークで感じたその期待は、しぼんでいるわけではないが、それ以上に不安に大きく覆われているように感じた。  トランプ大統領のさまざまな政策、例えば、危険な移民は受け付けない、入国も拒否するという政策、メキシコとの国境に壁を造るという政策などに対して、5割以上の国民が賛成と言っている。だが、たった5割なのである。通常、新大統領の政策は政党に関係なく、7~8割という高い支持を得る。つまり、現在のアメリカは5分5分の状況の中に置かれているということだ。  さまざまなところで、今後もトランプ大統領への批判は強まるだろう。しかし、それに対してトランプ大統領は、より強烈に反論するだろう。それは、アメリカのさらなる分断を招きかねない。もちろんそこには宗教的な分断、貧富の階層による分断、支持政党に対する分断、良識に対する分断も入ってくる。これらの分断がさまざまな社会現象を引き起こすだろう。さらに大きなテロが起きないとも限らない。その「張り詰めた」というより「疲れた」空気感がニューヨークを覆っていた。
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今後の「トランプ・マジック」に要注意
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